和歌山東・中川大士、好プレー連発 親子で甲子園沸かせる センバツ
第94回選抜高校野球大会は第6日の24日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦が始まり、春夏通じて初出場の和歌山東は浦和学院(埼玉)に0―7で敗れた。和歌山東の中川大士中堅手(3年)は守備で好プレーを連発した。 【浦和学院vs和歌山東 8強かけた試合を写真で】 ◇ 低いライナー性の打球が前方を襲った。3点リードされた四回2死二塁、中堅手としての守備。大事にしている「1歩目」のスタートがうまく切れると、芝生にボールが落ちる直前でダイビングキャッチに成功。失点を防いだ。好プレーに「素直にうれしかった」。笑みがこぼれた。 守備では投手が投げる瞬間に数歩歩きながら、打者が打つ瞬間に左足を踏み出すことを意識している。自信のある広い守備範囲が生まれる要因となっているのが「1歩目」。打球方向に素早く移動できるように心掛けることで、一回と四回にもヒットになりそうな打球をランニングキャッチ。投手陣を救った。 父・申也さん(48)はかつて甲子園で人気を博した球児だった。秋田経法大付(現・明桜)の1年生左腕投手として1989年夏の甲子園でベスト4入り。「みちのく旋風」を起こすと、2年春夏の甲子園にも出場。その後はプロ野球・阪神でもプレーした。 親子鷹(だか)での甲子園出場をかなえ、父も期待した守備は光ったが、打撃では1回戦の4番から5番に降格。2回戦でも3打席連続三振と振るわず2試合で無安打に終わった。「打撃で全然打てていないので強化していきたい」。父の成績に追いつくための挑戦は続く。【藤田健志】 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。