【全日本大学駅伝】過去に取材した選手たちも活躍! 西村菜那子が振り返る関東地区選考会、立教大学の林虎大朗選手が語ったこと
みなさんこんにちは! 6月23日に全日本大学駅伝の関東地区選考会が相模原ギオンスタジアムで開催されました。この日の相模原市の天気は曇り。今にも雨が降り出しそうな空模様の上、湿度も高く、梅雨特有の天候でレースが始まりました。 【写真】スピードランナーが集った3組を先頭で引っ張る石田洸介選手 上位7チームまでが11月3日に開催される本戦への切符をつかむこの大会は、出走選手が誰か一人でも棄権したら、そのチーム自体も棄権となってしまうシビアな一面があります。選手一人ひとりにかかるプレッシャーも大きく、私も以前、現地へ応援に行ったことがあるのですが、会場全体が独特な緊張感に包まれているように感じました。
勝負勘の良さが際立った松井海斗選手の快走
さて、今回は下記のような結果となりました。 1位 東海大学 2位 東洋大学 3位 早稲田大学 4位 日本体育大学 5位 立教大学(初出場) 6位 帝京大学 7位 神奈川大学 盤石な布陣で挑み、各組で安定した成績を残した東海大学が、見事に1位通過を果たしました。そして1、2、3組でトップの着順を取った東洋大学が2位。最終組で山口智規選手(3年、学法石川)が日本人トップに入る活躍を見せた早稲田大学が3位で通過しました。 中でも私が印象に残ったのは、1組と3組でした。 1組では期待のルーキー・東洋大学の松井海斗選手(1年、埼玉栄)が1位でフィニッシュする活躍を見せました。レース序盤、松井選手はチームメートの岸本遼太郎選手(3年、高知農業)とともに先頭を引っ張ります。途中、岸本選手が遅れると、その様子を伺うように松井選手も後方に下がり、早稲田大学の間瀬田純平選手(3年、鳥栖工業)にトップを譲りました。 その後、神奈川大学の滝本朗史選手(2年、智弁学園奈良カレッジ)と明治大学の成合洸琉選手(1年、宮崎日大)がペースを上げて粘り強い走りを見せ、このままこの2人がワンツーフィニッシュするかと思いきや、最後一気にスパートをかけた松井選手がトップに躍り出ました。 岸本選手が苦しくなることを察知し、ラストスパートをかけるタイミングを完璧に見極めました。レース後のインタビューでも「チームのために勝ち切るレースができてよかった」とルーキーとは思えないほど落ち着いた様子で、勝負勘の良さが際立っていたように感じました。 1組が終わった時点で、暫定トップは神奈川大学。滝本選手が3着で、大岩蓮選手(2年、愛知)も7着でゴールしました。なんと大岩選手は今回が初の10000mとのこと。神奈川大学は今年の箱根駅伝で21位という悔しい結果で終わりましたが、滝本選手と大岩選手の粘り強い走りは、そこからチームが一段とレベルアップしたことを証明しているようでした。