架空の工事を発注し業者から賄賂受け取る…収賄罪などで起訴の52歳職員懲戒免職 小林市
宮崎県小林市は20日、架空の工事を発注し賄賂を受けたとして、加重収賄や虚偽有印公文書作成・行使、詐欺罪で起訴された同市上下水道局上下水道課主幹(52)を懲戒免職処分にしたと発表した。処分は19日付。 被告が市に提出した事実申立書などによると、6月、上下水道局が発注する工事などで有利に計らう見返りに水道事業者から現金約21万7000円を受け取ったほか、架空の修繕工事の書類を作成して市から水道事業者名義の口座に代金約28万8000円を振り込ませたとしている。宮崎地検は9月、宮崎地裁に起訴した。 市は、被告が申立書で起訴内容と起訴事実以外の15事業(事業費計約300万2000円)で架空請求を認め、内部調査で事実を確認できたとして処分を決めた。 宮原義久市長は「市の信用を失墜させ、市民の期待を裏切ったことを心より深くおわびする。信頼回復に全力で努める」とコメントした。
南日本新聞 | 鹿児島