田野優花×かれしちゃん×植村颯太が挑んだ『ぼくらのふしだら』 「原作のいいとこ取り」
田野優花、かれしちゃん、植村颯太の「欲望」との向き合い方
――美菜実は止められない性欲を抱えていますが、みなさんに止められない欲はありますか? かれしちゃん:僕はめっちゃゲームしちゃうんですよ。次の日、朝早いのに止められない。みなさんはやりません? 田野:やりません(笑)。でも、ゲーマーの人って本当にすごいよね。 植村:わかります、朝までやっちゃいます。 かれしちゃん:自分の中でも怖かったのが、飲まず食わずで18時間ゲームをしていたことがあって。 田野・植村:18時間!? かれしちゃん:怖すぎて、時間が止まってたのかなと思ってます(笑)。 田野:(笑)。私は止められない欲がないんですよ。欲はもちろんあるけれど、たぶんストイックなんですよね。「これを頑張ったからこれをやる」というご褒美の欲はあっても、そのために我慢できちゃうんです。 かれしちゃん:すごい……。 植村:僕は暴飲暴食しちゃうんですよ。本当に大食いで、食べないと生きていけない。それこそ作品が終わったら、自分へのご褒美に二郎系ラーメンを食べたりしちゃいますね。欲の中では、食欲が一番強いです。 ――映画には「人間の価値は他人の評価で決まる」という印象的なフレーズも出てきます。俳優という仕事は人からの評価も大切だとは思いますが、その中でもご自身が大事にしていきたいことを教えてください。 田野:自分の価値って、一生わからないですよね。自分がいいと思っても他人からはそう思われていなかったり、その逆もあったりして。でも私は、何事も後悔しない選択をするようにしています。以前、タイミングが悪くていろいろと後悔が重なる時期があったんです。それからは「間違っていてもいいから、絶対に後悔しないほうを選択しよう」と決めました。なので、今はそうやって生きています。 植村:僕は、そもそも自分が芸能界に入ると思っていなくて。だから、周りからの評価とかは考えていないですね。自分の直感を大切に、生きたいように生きています。まだまだペーペーで芸能に携わっていない方と考え方に違いはないですし、もしも環境が変わっても、それはこれからもずっと変わらないかなと思います。 田野:すごく大事なことだよね。 かれしちゃん:最近はSNSが広まって、「いいね」とか数字にとらわれがちじゃないですか。自分だけでなく周りのみんなも数字で見られていることを日常的に感じるので、仕事やプライベートにかかわらず、僕は人のことを外面だけで見たくないなって。自分自身の生き方もそうですし、人と付き合うときにも、数字の大小ではなく中身を大切にしていきたいと思っています。
nakamura omame