フィリピン「大型インフラ計画」最新動向…大財閥アヤラ、8年近く停滞「首都・ターミナルプロジェクト」再始動へ
マニラ電力、海外の大学と提携「原子力」さらに推進へ
マニラ電力会社(Meralco)は、原子力エネルギーの取り組みを強化するため、海外の大学であるカナダのオンタリオ工科大学と米国のイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校と覚書を締結しました。さらに中国の中国国家核電有限公司(CNNC)のパートナーであるハルビン工程大学と清華大学とも提携しています。 これらの提携は、原子力発電所の運営管理に関する知識の取得や、核エネルギー研究の共同開発・実施を通じて、フィリピンでの原子力エネルギー採用を推進することを目的としています。Meralco社は、これらの提携により、原子力技術への理解が深まり、政府政策との整合を図りながら計画を進めることができると述べています。 さらにMeralcoは、2023年にフィリピン人向けの奨学金・インターンプログラム「FISSION」を開始し、初の奨学生が米国と中国で3~4年間の原子力工学プログラムを学ぶ予定です。帰国後はMeralcoの原子力発電部門に配置される予定だといいます。このプログラムを通じて、原子力エネルギー分野の次世代リーダーを育成し、フィリピンの持続可能なエネルギーソリューションを進展させることを目指しています。
家村 均