江川卓氏 CSのアドバンテージ付与に提言「2位と3位は1勝、1位とは2勝」10年前から訴え続けた私案「それくらいのハンデがあっていい」
巨人のエースとして活躍した江川卓氏が14日付で自身のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」を更新。クライマックスシリーズのアドバンテージ付与について提言した。 以前からアドバンテージのあり方に疑問を投げかけていた江川氏。今季は3位のDeNAがファーストSで2位・阪神を連勝で撃破し、ファイナルSでは1勝のアドバンテージを持つ巨人を逆転して日本シリーズ進出を果たした。勢いそのままにソフトバンクも撃破し、日本シリーズを制した。 江川氏は「DeNAが優勝したから悪いと言ってるんじゃないですよ。力で上がっていったわけですから。現状のシステムでね」と前置きした上で、「前から言っていたわけですから。ペナントレースの143試合はすごく長い。春から始まって、秋に終わる。そこで1、2、3位が決まるのは大変なこと。だから2位と3位は1勝のアドバンテージがないといけない」と提言する。 さらに「2位と1位は優勝しているわけですから。2勝のアドバンテージがないといけない。それくらいのハンデがあっていい」と江川氏。「それをひっくり返されたらしょうがないくらいのハンデがあっていいと思う。それで3位のチームが1勝、2勝をひっくり返して上がって来たら、それはしょうがないとみなさん思う」と言う。 「ペナントレースは大変。それを取って(優勝して)日本シリーズをやるのが普通の姿。それでアドバンテージが少ないのは10年くらい前から言ってるんですけど」と願った。 アドバンテージを増やすことで下位チームのやる気がなくなるという意見には「それをひっくり返すのが野球」と言い切った江川氏。「今は2位と3位がまったくアドバンテージがないわけですから。2位と3位の意味づけをしないといけない」。現状、2位チームには本拠地開催権が与えられ、収益にはつながっているが、戦っている現場サイドへアドバンテージ付与の必要性を訴えた。 またゲーム差でアドバンテージを付与するケースについても「いいかもしれない。あまりにも開いている場合はね」と江川氏。今季のCSを振り返り、「最後はDeNAが強かった。故障した選手も戻ってきて、みんなそろって力を発揮した」とたたえていた。