意外…あの名作も? 世界興行収入でみる“大コケした”と言われる歴代ディズニー映画ランキング
2023年公開の映画『ウィッシュ(Wish)』のオープニング興収はディズニーアニメで世界的には過去最低水準と一般的には言われているが…、日本での興行収入は約35億円大ヒット! そう日本に住む私たちが大好きなあの名作も、世界の歴代興行収入という視点でみると一般的に“大コケ”とも言われているそう。「納得いかない!」という声が聞こえてきそうだが、それで良いのだ。
本記事ではそれでも観るべきおすすめポイントを紹介した上で、興行収入と作品の評判や良し悪しに関して、“そのまま因果関係を結ぶことが難しい”ということが理解できるはずである。世界との評価を比較し立ち位置を確認しつつ、それでもあなたの思い出のディズニー映画を愛していこう。もしまだ観たことない作品があれば、GW後半戦に一気観してみては? ※映画興行収入に関してはアメリカのデータベースウェブサイト「ザ・ナンバーズ(The Numbers)」を参照
第3位『トゥモローランド』(2015年)【制作費:1億9000万ドル/興行収入(全世界):2億900万ドル】
日本人と世界の観客の差が如実に表れた作品の一つと言えるだろう。 ディズニーランドの人気アトラクション「トゥモローランド」をモチーフに作られたのが、本作『トゥモローランド』。未来都市に入ることのできるピンバッジを手に入れた少女ケイシー・ニュートンの冒険を描く。ケイシーは旅のなかで“オーディオ・アニマトロニクス”(人間そっくりのロボット)の少女や、世界の終わりを予知するマシンを発明したひねくれ者の科学者と出会う。ケイシーの楽観的な性格がマシンの結果に影響を及ぼしたことで、彼らは来たるべき世界の終焉(しゅうえん)を回避すべく「トゥモローランド」へと急ぐ。
《観るべきおすすめポイント》
難しくない楽観的なテーマで老若男女問わず観られる本作である。『アイアン・ジャイアント』や『Mr.インクレディブル』など、定評あるブラッド・バードの監督作品にも関わらず、アメリカ国内では1億5000万ドルの赤字をたたき出す結果となってしまった。 一方で、日本市場では全国643スクリーンで公開され興行収入は約2億6451万を記録している。本作では過去の人々が思い描いていた未来像としてニューヨーク万博が描かれており、2015年公開時ジョージ・クルーニーと同世代の日本人で、幼少期の1970年に開催された大阪万博を体験した世代から注目を浴びた作品と言われている。さらには、タイトルから容易にディズニーとの親和性が想起できるためディズニーランド好きの若い世代からも好評を集めたとされており、ディズニーらしいハッピーな物語は健在!