【インド】パナ、印新興出資で電動車充電の新事業模索
パナソニックは、インドで電動車の充電設備関連の新事業を模索している。電気自動車(EV)普及拡大の可能性を背景に、6月28日にはグループ会社を通じ、電動二輪・三輪向け電池交換事業を展開するスタートアップのバッテリー・スマートに出資したと発表。まずは、インドのモビリティー市場で高いシェアを誇る二輪車や三輪車関連の事業性を探る構え。 SBIインベストメントと共同運営するパナソニックくらしビジョナリーファンドを通じて出資した。出資は8社目で、インド企業では初めて。パナソニックグループの広報担当者は、「EV向け充電設備はインドで販売しているが、本格参入には至っていない」と説明し、「出資を介し、知見を得ることで新事業につなげたい」と狙いを語った。 バッテリー・スマートによると、米投資ファンドのリープフロッグ・インベストメンツが幹事となり、三菱UFJ銀行などとともに計6,500万米ドル(約104億8,000万円)を出資した。パナソニック単体での出資額は非公表。バッテリー・スマートは、5月には1,000カ所目となる電池交換所を設置しており、資金調達を元に電池交換網をさらに拡大する予定だ。 従来、電動車には蓄電池が内蔵されており、初期費用が割高になるなどの課題があった。近年は、可搬型の蓄電池を交換できる電動車が登場し、電池交換事業者の参入が相次いでいる。