「ズルルッ!」とタイヤが滑った時の正しい対処法とは?
ただ、上り坂で、駆動輪の左右片側が空転しているときは、「ブレーキLSD」によって登坂が可能かも
ただ、勾配がきつい上り坂で、駆動輪の左右片側が凍結路面に乗り、タイヤが空転して上れなくなった場合、クルマが左右どちらかへ流されるようならば、ハンドルを、進みたい方向に少しだけ切ってみるといいでしょう。 このとき、多めにハンドルを切ってしまうと、グリップが回復したときにクルマの向きが急激に変わってしまうため注意が必要。昨今は、 ABSのセンサーを利用して、駆動輪の空転を検知すると、空転している駆動輪にブレーキをかけて、もう一輪の駆動力を確保する「ブレーキLSD」を備えたクルマが多くありますので、登坂が可能になるかもしれません。こちらもFFでもFRでも4WDでも同じです。
凍結してるかな、と思ったら、とにかくスピードを落として!!
雪道というと、4WDが強い、というイメージがあると思いますが、確かに、(雪が積もっている)平坦路での走りはじめや登坂性能に優れるのは4WDですが、圧雪された平坦路での制動距離は、FFでもFRも4WDも、ほぼ差はありません。むしろ、クルマが重たくなる傾向のある4WDのほうが、流されやすい場合もあります。 凍結路面では、なにより「スピードを落とす」ことが重要です。車間距離をしっかりととり、FFでもFRでも4WDでも、後続の速いクルマは先に行かせてマイペースで安全運転するのが、冬道のもっとも安全な運転方法です。