NOA「自分でも知らなかった一面を発見」 トリリンガルの自分を“色”に重ねて表現
日本語、韓国語、英語を操り、3か国語による歌詞やジャンルに囚われない独自のサウンドで、アジアを中心とした海外でも注目を集めるアーティスト・NOAさん。そんな彼が2ndアルバム『Primary Colors』をリリース。本作では、自らの多様なアイデンティティを“色”に重ねて表現している。 トリリンガルの自分を三原色と重ねて豊かな音楽性へと昇華。 「僕は以前から、話す言語によって違う自分がいるように感じていたんです。それを曲に落とし込んだらどうか…という発想から、このアルバムの制作が始まりました。そんななか注目したのが、三原色を意味する“Primary Colors”という言葉。韓国語を話している時は情熱的な“赤”など、赤・青・緑の3色で言語別の自分を表現できると気づいたんです」 本作がユニークなのは、色ごとに曲がカテゴリー分けされているところ。全14曲のうち1曲目の「COLORS」のみ何色にも染まらない“無色”で、2曲目からは情熱的かつストレートな“赤”。8曲目からは“青”で、日本語を話す時の叙情感を表現。11曲目からラストまでは“緑”で、英語を話す時のリラックス感を表現している。 「改めて言語ごとに自分を深掘りしたことで、結構強めの歌詞が出てくるなど、自分でも知らなかった一面を発見することができました」 なかでも「YBOM (You’ve Been On my Mind)」を先行シングルに選んだ理由とは? 「僕はR&Bやチルっぽい曲を得意としていて、リスナーのみなさんにもそのイメージがおそらくあるはず。この曲はがっつりとしたR&B調ですが、歌詞には今の自分だからこそ書ける大人っぽさがあります。アルバムを牽引するような一曲です」 昨年は、初のワンマンライブやアジアツアーを開催。その経験も本作の制作に大きく影響したという。 「ライブでみんなが盛り上がってくれると、僕も嬉しくなる。だから前作よりも低音を増やすなど、ライブ映えする曲を意識して作りました。みなさん、躊躇なく体を動かしたり、声を出したりしてほしいですね」 アルバムジャケットは、NOAさんプロデュースによる6パターン。 「通常盤は、素の自分に一番近い姿。モノクロにしたのは、今の自分は何色にも染まりたくないという理由から。限定盤には“赤”“青”“緑”バージョンがありますが、みなさんどれを選んでくれるのか楽しみです」 2ndアルバム『Primary Colors』発売中。前作から親交のあるヒットメイカー・Sunny Boy氏が、メインプロデューサーとして参加。【通常盤・初回プレス (CD)】¥2,200 (ユニバーサルミュージック) ノア 2000年3月13日生まれ、東京都出身。10代の頃に渡韓。韓国の大手音楽事務所で練習生として活動。’21年メジャーデビュー。作詞、作曲、ダンスの振付など自ら行う。’23年、1stアルバム『NO.A』をリリース。有明アリーナ2Daysを成功させる。 ※『anan』2024年6月5日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・保手濱奈美 (by anan編集部) あわせて読みたいanannewsEntame NOA、待望の1stアルバムは「朝から夜まで時間の流れが感じられるような…2023.3.6anannewsEntame あなたの推しは誰? 10月期TBS系火曜ドラマ『君の花になる』で結成・8…2022.8.8anannewsEntame NOAがついにメジャーデビュー! 名刺代わりの3曲とは? 2021.10.26anannewsEntame 12歳で韓国大手事務所に…トリリンガルシンガー・NOA「音楽の国境はそこ…2021.7.29anannewsEntame BE:FIRSTは「それぞれの“アーティシズム”がふんだんに発揮された集…2024.4.29