同額ならどっち選ぶ? ポルシェ・タイカン・ターボGT/タイカン・ターボGTヴァイザッハパッケージ
パワートレインの新しいパワーエレクトロニクス
ポルシェは最近、タイカンのモデルラインを大幅にアップグレードして全体的なシステム出力を向上させた。 特に、新しいリアアクスルモーターを備えて強化されたパワートレインにより、先代モデルよりもさらにダイナミックなパフォーマンスが可能になっている。 タイカン・ターボGTとタイカン・ターボGTヴァイザッハパッケージは、タイカンのパフォーマンスを次のレベルに引き上げる新しいスポーツフラッグシップモデルであり、より強力なパルスインバーターを装備し、両モデルともに580kWを発生するとポルシェは述べる。 ローンチコントロール使用時のオーバーブーストパワーは最高760kW、最高出力測定法に従うと2秒間で最大815kWに達するとしている。 タイカンターボGTの静止状態から100km/hまでの加速タイムは2.3秒、ヴァイザッハパッケージ装着車両の場合はわずか2.2秒で、タイカンターボSより0.1~0.2秒速くなるという。 静止状態から200km/hまでの加速は、タイカン・ターボGTが6.6秒、タイカン・ターボGTヴァイザッハパッケージが6.4秒で、タイカン・ターボSより最大1.3秒速くなり差はさらに大きくなると強調した。 パルスインバーターは、電動モーターを制御するための重要なコンポーネントであり、タイカンターボGTの両モデルでは、リアアクスルに最大電流900Aのパルスインバーターが使用されている。 これらはタイカンターボSの600Aのパルスインバーターを上回る出力とトルクを提供し、効率を高めるために、パルスインバーターの半導体材料として炭化ケイ素も使用されている。 これによってPWRのスイッチング損失が大幅に低減され、より高いスイッチング周波数が可能となった。変速比とギアボックスの堅牢性も改善されて、さらに高いトルク値を実現しており、両バージョンとも最大トルクは136.64kg-mを発揮。タイカンターボGTモデルの航続距離は最大555km(WLTP)だ。