2日間で時価総額半減、メドレックス"開発再失敗"の誤算
創薬ベンチャーのメドレックスは、承認申請した神経疼痛治療薬が承認されなかったことを発表。同社の株価は2日間で半減した(イメージ写真:Teerayut0068/PIXTA)
9月29日。週末、月末、四半期末の重なる金曜日の早朝に異変は起きた。 株式市場が開くと同時に、ある創薬ベンチャー株に売りが殺到し、終日約定しないストップ安となったのだ。同社株の混乱は週明け月曜の10月2日も続き、2営業日連続のストップ安となる112円で取引を終えた。9月28日の終値242円から、わずか2営業日で株価が半減したことになる。 その企業はメドレックス(4586)だ。一般にはなじみが薄いが、香川県に本社を置き、独自の経皮吸収型技術を使った貼付剤・テープ剤というニッチ分野で創薬開発に特化してきた。経口剤(飲み薬)や注射剤が大半の創薬ベンチャー業界にあって、同社は異色の存在として知られる。
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大西 富士男