蛍光灯、2027年末で製造終了へ 家庭のLED化50%止まり 賢い備え方は?
■蛍光灯は「値上がり中」80%~130%↑ 蛍光灯は販売数量が減って、蛍光灯1本あたりの製造コストが上がっていることに加え、原材料価格・物流コストの上昇などが重なり、軒並み値上がりしています。 現在蛍光灯を製造しているパナソニックは、2023年10月、一般色の直管蛍光灯をおよそ80%値上げしています。東芝ライテックも、2023年10月から一般色の直管蛍光灯をおよそ90%値上げし、ホタルクスでは、2024年7月から直管・環形の蛍光灯などをおよそ130%値上げしています。 【蛍光灯の値上げ状況】 ■ パナソニック:約80%↑(2023年10月~) ■ 東芝ライテック:約90%↑(2023年10月~) ■ ホタルクス:約130%↑(2024年7月~) 日本照明工業会によりますと、2023年度のLED化率は59.5%で、2030年度までにLED化率100%を目指して普及活動を続けています。 日本照明工業会企画部 森川直紀部長: 「簡単にシミュレーションで家についている照明器具をLEDにかえると『どんなお得があるか?』省エネや電気代が下がるというメリットを簡単に見てもらえるようにWEBサイトを作っています。生活が新しくなる、豊かになることも体感いただいてぜひLED化を進めていただければと思います」 ■これは蛍光灯?見分け方は「F」「EF」 蛍光灯か、そうでないかは「品番」で確認できます。経済産業省によると製品本体に付された品番が「F」と「EF」で始まるものが蛍光灯です。これ以外にも、「EX」または「三波長」と記載されているものもあります。 ただし水銀の使用量が多く先行して禁止された「ハロリン酸系蛍光灯」には品番の記載がないものもあります。さらに海外製品の場合、品番の表記が異なることもあります。LEDについては、国内統一規格がなく各社ばらばらの表記です(「F」で始まるLEDもあるので注意!)。分からない場合はメーカーに問い合わせてほしいと経済産業省は呼びかけています。
また、法人や個人事業主については、LED化が対象となる補助金や助成金の制度もあります。「蛍光灯2027年問題」をきっかけに、各家庭や職場のLED化を検討してみてください。
長崎放送