「こ、この重さを電動で!?」国内最大の車両に匹敵するEV自走式クレーンが登場
最大吊上げ荷重は従来の車両と同等!
車両積載型クレーンや高所作業車などを製造・販売するタダノは2024年10月31日、アメリカ、カナダ向けとしてバッテリー式フル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT eGR-1000XLL-1」を発売すると発表しました。 【なんと電動で動きます!】タダノのクレーンだけどただ者ではない!(写真) 11月1日に販売を開始したこの車両は、同社の電動化製品シリーズ「EVOLT(エボルト)」の第2弾です。リチウムイオン電池で駆動し、最大7時間のクレーン作業と8.7kmの現場移動ができます。 最大吊上げ荷重100USトン(約90.7t)で、同社が北米で主力商品としているGR-1000XLL-4のラフテレーンクレーンと同様の吊上げ性能を持っています。日本国内で最大のラフテレーンクレーンの吊上げ荷重は100tですので、それに近い規模の吊上げを電動で行えるクレーンです。 ディーゼルエンジンを搭載した従来車両に比べ、CO2排出量を年間約22t削減可能。また、電動化により騒音も低減されるため、都市部や夜間の作業にも適しているようです。 なお、クレーンの充電は、標準の480VACグリッド電源かCCS1急速充電システムを使用できます。バッテリを完全に充電するまで、60A・3相480Vの通常充電だと4.5~5.5時間、急速充電だと2~3時間かかります。
乗りものニュース編集部