台風被害から1年が経った奥津温泉街 「備えの大切さ」を痛感 岡山・鏡野町
KSB瀬戸内海放送
岡山県鏡野町を中心に大きな被害をもたらした台風7号から1年が経ちます。 観光地・奥津温泉周辺の旅館の経営者からは「備えの大切さを痛感した」などの声も聞かれます。 【写真】まだ復旧していない観光用の足踏み洗濯場
(名泉鍵湯 奥津荘/鈴木治彦さん) 「階段の上から3段目、ちょうどこの辺りまで川の水が入ってきて、温泉の排水が引かなくなってこの辺りまできました」 2023年の台風7号の影響で岡山県・鏡野町では吉井川が増水し、奥津温泉街の「名泉鍵湯 奥津荘」では地下にある3つの内風呂すべてに土砂が流れ込みました。 (名泉鍵湯 奥津荘/鈴木治彦さん) 「営業自体は(台風被害の)ちょうど1カ月後の9月15日から再開させていただきましたが、それ以降は、特に最初の1カ月くらいは常連のお客様なども含めて激励もかねてご利用いただいた」 鏡野町産業観光課によりますと、奥津温泉ではほとんどの旅館が復旧し、台風前と同様に営業しているということです。 一方……。 (記者リポート) 「こちらは観光用の足踏み洗濯場ということですが、まだ復旧はしていません」 (名泉鍵湯 奥津荘/鈴木治彦さん) 「令和6年の秋から冬にかけて、ここの護岸工事と復旧工事に入るという話は聞いているんですけども、 詳細な説明は行政から受けていません」 洗濯場については修理の予定はあるものの、町は再開時期は未定だとしています。 奥津荘では、これまでも雪解けなどによる川の増水で内風呂に土砂が流れ込むこともあったそうですが、2023年の台風の被害は特に大きく、備えの大切さを痛感したそうです。 (名泉鍵湯 奥津荘/鈴木治彦さん) 「ここから見て200mほど先になるんですけど。緊急避難場所としては(2023年の台風の)もう少し前からあったんですけど、あそこまでお客様を誘導させていただくという形で、昨年の水害をきっかけにそういった訓練を実施するようになっています」
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