STU48　石田千穂『太陽って何色？』（秋田書店）

時は、アイドル“超”戦国時代。夏のTIFと@JAMといった大型フェスだけでなく、1年を通して全国各地でアイドルフェスが開催され、各地でご当地アイドルグループも次々と誕生している中、今年は、AKB48グループが再びアイドルフェス等で存在感を発揮してきたのではないだろうか。 【関連写真】石田千穂、2nd写真集掲載カット【6点】 中でも、東京でのワンマンライブの機会は少ないものの、アイドルファンの間では、瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48のメンバーが注目を集めることが多かった1年だったように感じている。今回は、今年特に個の力を発揮していたSTU48メンバーに注目してみたい。 まずは、1期生の石田千穂。石田はソロとしては、芸能事務所TWIN PLANETに所属。TWIN PLANETと言えば、元SKE48の須田亜香里や元HKT48の村重杏奈、矢吹奈子、元AKB48の西野未姫らが所属しているほか、高嶺のなでしこや可憐なアイボリーといったアイドルグループ、その他にも多くのモデルやインフルエンサーを抱える大手プロダクション。STU48の現役メンバーでありながら、東京の事務所に所属し、積極的にソロ活動も行うというのはなかなか珍しいパターンだ。 石田はすでに2020年にTOKYO DOME CITY HALLでソロコンサートを開催。今年10月にも、東京のClub Mixaで2日間にわたりソロコンを開催したばかり。さらに、つい先日、2nd写真集『太陽って何色？』を発売するなど、ソロとしても充実した1年だったに違いない。 続いて、注目したいのは副キャプテンの福田朱里。アイドルマニアでバンドマニアだという福田は、今年、『フクフェス』というフェスのプロデュースで注目を集めた。9月には地元香川県で、サーキットフェスとして『フクフェス』を開催。岡田奈々がソロとして駆け付けたことも話題となったが、175RやガガガSP、ジャパハリネットといったラインナップにフェス好きのロックファンも注目したようだ。 さらに、『フクフェス番外編』と題して、東京のライブハウスでもフェスを開催。番外編では、タイトル未定やJamsCollection、高嶺のなでしこといったライブに強いアイドルグループを迎えて、コラボも披露。福田は今年、一気にアイドルファンの間で注目を集める存在となったのではないだろうか。 しかも、福田は同志社大学卒業という才女。2017年春に、大学とSTU48に同タイミングで合格し、アイドルの道を選んだ福田だが、コロナ禍に復学を決意。今年無事に卒業を果たした。そんな努力家な一面に惹かれているファンも多いようだ。今年9月には、1st写真集『サマーカットライオン』も発売し、今最もノッている48メンバーの1人。『フクフェス』の今後の展開にも注目していきたい。