各地で相次ぐ「闇バイト」の実行役による強盗事件。千葉県鎌ケ谷市の住宅では、“強盗目的”とみられる犯人と鉢合わせかけた男性が取材に応じ、「すごく怖かった」と語りました。 横浜市青葉区で起きた強盗殺人事件からおよそ1週間。逮捕された宝田真月容疑者（22）について、新たな供述が。 宝田真月容疑者 「指示役から合流場所を指定され、面識のない他の実行役2人を横浜市青葉区内で車に乗せ、現場に行った」 さらに捜査関係者によると、犯行後には「乗ってきた車で現場から逃げた」「2人は途中で降ろした」などと供述しているといいます。 警察は、宝田容疑者が実行役と運転役を兼ねていたとみて捜査しています。 首都圏で相次ぐ強盗事件。先週月曜には、千葉県鎌ケ谷市で“強盗目的”とみられる別の事件が。 記者 「事件当時、1階にある窓ガラスが割られていて、犯人たちはそこから家の中へ侵入したとみられています」 事件直後、窓ガラスは無残な姿に。 住人の男性が異変に気づいたのは、未明のことでした。 住人の男性 「もう夜中の2時だったんで、みんな寝てました。たまたまうちの女房が起きていたので、物音に気付いて下におりてきたら犯人の気配があって」 「誰だ！」「誰かいるのか！」。棒で床を叩きながらそう大声を出すと、ドア1枚を隔てた向こうから“若い男の声”が。 犯人 「見つかった！」 住人の男性 「たぶん仲間がいたと思うんですよ。すごく怖かったですね。たぶん震えていたと思います。慣れた人がやることじゃないよね。（ガラスの厚さが）5ミリもあるので、ちょっとやそっとじゃ割れないし、危ないし」 ガラスでけがをしたのでしょうか。室内のいたる所に血痕が…。床にも点々と血が滴っています。 なぜ、我が家が狙われたのか。男性は「まとまった金も置いていない」として、首を傾げます。 記者 「事件の日の夕方、東京都に住む20代の男が現場近くの交番に自首し、住居侵入の疑いで逮捕されました」 男は「闇バイトに応募し、盗み目的で入った」という趣旨の話をしているといいます。 住宅からは何も盗まれていないということですが、警察は少なくとも2人が侵入したとみて、逃げた人物の行方を追うととともに、一連の強盗事件との関連も視野に捜査しています。