大人なら誰もが受け入れるべき、「お金」に関する9つの厳しい真実(海外)
2. 富はあなたの手のなかにある
世界で最も裕福で、最も権力のある人々の多くは、一代で富を築いた。たとえばオラクル(Oracle)の創業者であるラリー・エリソンは、シカゴの貧困層の出身だが、会社を立ち上げ、推定でおよそ2060億ドル(約29兆円)の純資産を築いた。ジョン・ポール・ミッチェル・システムズ(John Paul Mitchell systems)を立ち上げたジョン・ポール・デジョリアは、会社を設立する前は車で生活をしていたが、今では推定31億ドル(約4353億円)の純資産を誇る。 これらは極端な例ではあるが、ほとんどの場合で、巨大な富を目指すか、あるいは単純に毎月の請求書が難なく支払えるだけの財力を求めるかに応じて、異なるお金の妖精がやってきて、それ相応の資産を与えてくれる。つまり、あなた次第。 お金について学ぶ方法は山ほどあれど、それを見つけるのはあなた自身の仕事なのだ。
3. クレジットカードはお金ではない
ややこしい話だが、クレジットカードはお金を使うためのツールであって、資金源ではない。 理屈としては、クレジット枠はクレジットカード会社からの一時的な融資であるため一種の資金源とみなせると主張することは可能だが、この考え方は危険だと言える。クレジットカードを、すでにあるお金を使うための道具としてではなく、現金として利用すると、危険なほど簡単に収入を超えた支出につながりかねない。 (念のために指摘しておくが、収入を超える支出こそが、お金に関して人が犯す最も根本的なミスである。その結果、信用スコアの低下、将来のローンにおける不利、多額の借金を背負うという猛烈なストレスなど、さまざまな弊害が生じる)
4. 退職金は自分の問題
一部の幸運な人々を除いて、年金だけで余生を過ごせる時代は終わった。今では、雇用主が401(k)(※日本だと「企業DC」)のような退職金口座を提供しているだけでもラッキーで、しかも雇用主が従業員のためにマッチング拠出をするならかなり運がいい。 だが、あなたがそのような口座を利用できる立場にあるとしても、それを実際に使うかどうかは、あなたが自分で決めなければならない。IRAやロスIRA(※日本だとiDeCoやNISA)のような個人口座についても、同じことが言える。 米国国勢調査局が行なったアメリカ・コミュニティ調査で得られた収入中央値を金融サービス会社のバンクレート(Bankrate)が分析したところ、高齢者が退職後も快適な生活を送るには、収入があったころのおよそ70%の額が必要となるにもかかわらず、労働者がこの基準を満たしているのは全国でわずか3州に過ぎないことが明らかになった。 別のバンクレート調査を通じて、18歳から29歳の人々の69%で、退職金口座を開設していないことも明らかになっている。一部の専門家は、ミレニアル世代が投資を始めることもなく、今の不安定な貯蓄習慣を維持するなら、彼らは退職金を得るチャンスを完全に逃すだろうと予測している。