【ボートレース】SG3冠 魚谷智之が現役引退 16日の地元・尼崎がラストラン「やり切った」
2006年ダービー(福岡)、07年オーシャンカップ(桐生)、メモリアル(蒲郡)などSG3回の優勝を誇り、兵庫支部の看板レーサーとして活躍してきた魚谷智之(49)が現役を引退することが17日、分かった。既に登録消除願いを提出済みで受理され次第、正式に引退となる。 本紙の取材に対して魚谷は「何年か前から49歳で引退しようと決めていました。今は“やり切った”っていう思いが強いです」と引退の理由を語った。 最後のレースとなったのは地元・尼崎の16日11R。1号艇からインを守るとしっかり逃げ切って2081勝目を挙げ、有終の美を飾った。「印象に残っているレースは特にない。直近のレースですかね」と言う通り記憶に残るラストランを終えると、地元ファンのエールに迎えられてピットに戻り「気持ち良かったですね」と振り返った。 今後については「何も考えていないです。とりあえず、ノンビリします」とした魚谷は、スポニチ読者に向けて「熱い声援を送っていただき、感謝しています。精いっぱいやってきました。迷惑をかけた時もあるかもしれないですけど、少しでも喜んでくれたらうれしいです」とメッセージを届けてくれた。 ◇魚谷 智之(うおたに・ともゆき)1975年(昭50)11月2日生まれの49歳。兵庫県出身。95年5月18日に76期生として尼崎でデビューし、1走目でいきなり初勝利。97年9月10日の尼崎で初優勝以降は88回の優勝を数える。G1は11V。6980走して2081勝287優出。1メートル62。血液型A。