忘れられてしまった…。アーセナルの消えた天才6人。将来有望だったはずが、輝けなかった神童たち
FW:アルトゥーロ・ルポリ(イタリア) 生年月日:1987年6月24日 アーセナル通算成績:9試合3得点0アシスト 21世紀以降のアーセナルで、セスク・ファブレガスとジャック・ウィルシャーに次ぐ17歳と4ヶ月の若さでゴールを決めたアルトゥーロ・ルポリをご存知だろうか。 イタリア生まれのストライカーは、ジュゼッペ・ロッシやルカ・チガリーニら後にセリエAで活躍する選手たちと共に名門パルマの下部組織で育ち、17歳でアーセナルに引き抜かれた。加入初年度からリザーブチームで32試合27得点とゴールを量産すると、そのシーズンのリーグカップでエバートン相手にゴールネットを揺らした。 鮮烈なデビューを飾ったルポリだが、その後のキャリアは完全に停滞する。アーセナルでは公式戦通算9試合の出場に留まり、2007年夏にフィオレンティーナへと移籍。しかし、セリエAでは1試合にも出場することができず、最も出場したリーグがセリエBということからもわかるように伸び悩んだ。 17歳がキャリアのピークだった男は、選手として晩年にセリエDのクラブを渡り歩き、2022年夏に35歳で現役を引退。現在は古巣パルマのU-18チームでアシスタントコーチを務めており、後輩の育成に携わっている。
MF:エマニュエル・フリンポン(ガーナ) 生年月日:1992年1月10日 アーセナル通算成績:16試合0得点1アシスト ジャック・ウィルシャーが生まれた9日後に誕生したエマニュエル・フリンポンは、9歳の時にアーセナルのアカデミーに加入。クラブの宝として育った神童らとともに切磋琢磨し、無尽蔵のスタミナを武器にハードワークする姿は元ガーナ代表MFマイケル・エッシェンにも喩えられた。 U-18の選手が出場できるFAユースカップで優勝に貢献し、アーセン・ヴェンゲル監督からも高い評価を受けていたがトップチームでデビューが目前に迫ったトレーニング中に左膝の前十字靭帯を負傷する大怪我を負う。その1年後にプレミアリーグデビューを果たすも、目立ったのはプレー以外の話題ばかりで、中でも元フランス代表MFサミル・ナスリとの激しい口論は大きな物議を醸した。 ピッチ外の話題で評価を下げたフリンポンは、ローン移籍先のウォルバーハンプトンで再起を図ったが、あろうことか今度は右膝の前十字靭帯を断裂。両膝に負った爆弾は彼のキャリアに致命傷を与え、ロシアやスウェーデン、キプロスと国外でプレーした後に26歳の若さで現役を引退した。
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