阪神・才木浩人が2日の広島戦に先発 カープには過去8戦6勝と好相性
阪神・才木浩人投手(25)が1日、甲子園の室内練習場で行われた投手指名練習に参加し、先発する2日の広島戦(マツダ)に向けてキャッチボールなどで調整した。対広島は8戦6勝と好相性で、アウェームードが充満し、赤く染まる敵地でも「そういうのを逆に楽しんでやれたらいい」といたって冷静。首位との直接対決3連戦のカード頭で流れを引き寄せる。 大事な3連戦を前にし、〝新・火曜日の男〟の胸中は穏やかだった。才木にとって首位広島とは今季初対決。マツダスタジアムのマウンドには、ありのままの姿で立つ。 「相手どうこうより、まず自分がどうかというところ。あまり相手のことを考えすぎず、自分の投球に集中していければいいかなと思う」 広島戦は通算8試合登板して6勝1敗、防御率2・90。球団別でみれば巨人戦と並んで最多の白星を奪い、好相性だ。開幕から日曜日の出番を任されてきたが、ローテ再編によって前回6月25日の中日戦からは週頭を任される立場。両リーグトップの8勝(2敗)を挙げ、防御率もセ2位の1・20と結果を残してきたその右腕で、満を持して4ゲーム差で追う鯉を釣りあげるときは来た。 2022年9月23日以来2年ぶりの登板となる敵地マツダスタジアムは鯉党がスタンドを占め、チームカラーの赤に染まる。ただ、「周りが全部赤色になる感じ。そういうのを逆に楽しんでやれたらいいかな」と、才木にはビビる気配など一切ない。むしろ「赤色を身につけている方が体の動きがいい」とグラブにも採用するほど好きなカラーで視界を埋めれば、好投へのあと押しにすることだってできる。 「(火曜日を任される身として)しっかりと投げて仕事をして勝って、良い流れを持ってこられたらいいかな、と思うぐらい」 次に手にする白星はキャリアハイ更新の9勝目。この3連戦の初戦で決めれば、チームにも上昇ムードが吹き込む。(須藤佳裕)