読売新聞

　沖縄県では全4選挙区で、自民党と、基地問題で政府と対立する玉城デニー知事ら「オール沖縄」勢力が激突。解散前と同じ2議席ずつを分け合い、「拮抗」が続くことになった。 【写真】険しい表情でインタビューを受ける石破首相（27日午後11時4分、自民党本部で）

　米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設の是非は工事の進展で大きな争点とならなかった。同市を含む3区では、国と連携した経済振興を訴えた元沖縄相の自民前議員・島尻安伊子さん（59）が、玉城知事の全面支援を受けた立憲民主党前議員を僅差で退け、「振興や基地の跡地利用をしっかりと進めたい」と力を込めた。自民県連の島袋大・会長（52）は逆風下で勝ち越せなかったことを悔しがり、「2年後の知事選に向けて立て直したい」と誓った。

　一方、県都・那覇市を含む1区では、共産党前議員・赤嶺政賢さん（76）が9選を決め、「基地問題などの不条理を克服したいという県民の思いを政府に突き付けたい」と語った。