大企業Amazonが「週5日出社」義務化へ…リアルとリモートワーク、どっちが効率的?国内外で広まる出社回帰ムード
■リモートワークは効率的?人とのつながりにはリアルが優位?
対面で働くことの効果については、番組出演者の中でも賛同者が多かった。エコノミストのイェスパー・コール氏は「リモートワークは効率が高いけれど、これは人間らしくない。人間と人間が何か偶然に話すのが、本当に会社の文化。自由なコミュニケーションを取ると、素晴らしいプロジェクトが出てくる。だから私は(週)5日(出社)はいいことだと思う」と述べ、インフルエンサーのYunaも「絶対に出社した方がいい。人はZoom越しでは好きになれない。その人の声色をちゃんと聞いて目を見て話す。好きという感情が結局仕事の根底にあると思う。感情論だが、感情で生きているのが人間」と同調した。 一方で、コロナ禍前からリモートワークによって仕事を続けてきたのが、2ちゃんねる創設者のひろゆき氏だ。現在もフランスを拠点に世界の人々とネットでつながり、1度も直接会ったことがない人との仕事は、いくらでもある。「完全ITの会社については、リモートでもいいと思う。英語圏で月に4000万人ぐらいに使われているサイトを9年やっているが、スタッフに1人も会ったことがない。コロナ前から全部リモートで、特に問題は起きていない。僕は昔からオンラインでやっていたので、2チャンネルでも15年ぐらいで1回しか会ったことがない人とずっとやっていた。オンラインでどう仕事をするかというノウハウが僕にはある」と述べた。 ひろゆき氏の意見に、福原さんは「リモートワークだけで回っている企業もあるし、基本的にここから先は経営者がどういうスタイルで従業員と働きたいかによる。例えばDropboxというクラウドストレージ型のサービスを運営する会社のドリュー・ヒューストンは、10%は会社で働いて、残りの90%はリモートワークでいいと言っている。テック業界でも、有名な投資家のマーク・アンドリーセンが、最近アメリカで上場したスタートアップ企業には、本籍地・オフィスすらないと言っていた」と応じた。 海外では経営者が直接的なコミュニケーションを重視した結果、コロナ禍以前のようにオフィス勤務に戻す動きが見られるようになった。国内でも楽天グループ、ホンダ、GMOインターネットグループが、在宅勤務から出社重視、もしくは原則出社への切り替えを進めているが、今後も同様の企業が増えるか注目される。 (『ABEMA Prime』より)