2万5千人の町にド派手な車130台…“痛車”コンテスト誕生秘話 アニメ好きの公務員「企画なぜか通った」
中村さん: 「(垂井町は)全く関係なく。単純に僕がオタクっていうか、アニメ好きで。イベント自体やったことないですし、本当にもう手探り状態で」 垂井町と痛車は全くの無関係で、イベント経験もなかった中村さんですが、とにかく「痛車愛」のみで突っ走りました。
全国の痛車イベントを回り、手作りのチラシを配り、参加を呼び掛けてきました。
その結果、2017年に行われた第1回のイベントには64台が参加して大成功を収め、その後、7回目を迎えるまでに成長しました。
痛車イベントという異例の町おこしを、町はどう見ているのでしょうか。垂井町の早野博文町長に聞きました。 早野博文垂井町長: 「(案が上がった時)私も当時、役場の職員でしたので記憶致しております。全国から駆け付けてくれる若い方もいらっしゃるのかなと思いまして。地元に帰られても『垂井って良い所だよ』って、広まってくれればうれしいなというふうに思っております」
垂井町の知名度は決して高くありませんが、痛車のイベントで名前を知ってもらう機会が増えたと実感しているといいます。 町の人の声を聞くと「まあまあ」受け入れられているようです。 垂井町民の女性(60代): 「国道を走るのは見たことあるんです。スゴイなと思う(笑)」 垂井町民の男性(70代): 「(町の発展に)一役買っているんじゃないかな」 垂井町民の女性(80代): 「痛車…?痛い車と書いて…?事故とかそういうのじゃなしに?」 経済効果を調べるため、JR垂井駅前にある飲食店でも話を聞きました。 飲食店の店長: 「前の日も痛車関係の人が来店してくれたり、かなり大盛況で盛り上がったと思います。車なので、その関係で10人ぐらいいても、全員オレンジジュース、ウーロン茶とかで。(居酒屋で)全員ノンアルコールで…」 経済的にも、少し貢献しているようです。 中村さん: 「日本全国47都道府県、すべての方から来てもらって、でも本当に今以上にあの全国的に知名度が上がればなあって考えています」 2023年12月8日放送