大商大との1回戦　3回無死一、二塁で右翼への適時打を放った、大経大・柴崎

＜関西6大学野球秋季リーグ：大経大9－2大商大＞◇7日◇第7節1回戦◇マイネットスタジアム皇子山 　大経大が07年秋以来、17年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。勝ち点を挙げたチームが優勝となる対戦は、プロ注目の大経大・柴崎聖人外野手（4年＝岐阜第一）が阪神含むNPBスカウト9球団の前で猛アピールに成功した。3番右翼で出場すると、初回に先制の右越え適時打。1点をリードする3回にも2打席連続となる右前適時打を放ち、3安打3打点の大暴れだ。 　指揮官不在のピンチを救った。この日は大経大の高代延博監督（70）が体調不良でベンチを外れた。それでも同監督からアドバイスされたノーステップ打法でハッスル。「ノーステップでいい準備ができている。コンタクト率も含め、1つ収穫になった。監督の分まで（頑張る）というのはもちろんです」とチームを引っ張った。 　運命のドラフトは10月24日。視察したロッテの榎康弘アマスカウトディレクターは「どっしりしていて、何かチャンスでしてくれそうな打者。インパクトが強くどの球種にも対応できる」と評価する。秋季リーグの首位打者も射程圏に入れる好打者が、チームを悲願のリーグ優勝に導く。【中島麗】 　○…柴崎と同じくプロ注目の林翔大投手（4年＝乙訓）が、6回5安打1失点の好投でリーグ戦通算20勝目を挙げた。3回から登板し、立ち上がりに1点を失ったが、チェンジアップやフォークを駆使し、4回から無失点に抑えた。指揮官不在での優勝王手に「高代さんを神宮に連れていきたい。グループラインで『俺の言葉を思い浮かべて頑張れ』と。勝つまで投げます」と意気込んだ。