退職金「2000万円」から引かれる税金はどのくらい? 勤続「15年・30年」の手取りを比較
勤続年数が30年で退職金が2000万円の場合
勤続年数が30年の場合は、勤続年数が20年を超えているので「800万円+70万円×(勤続年数-20年)」の控除を受けられます。800万円+70万円×(30年-20万円)=1500万円の控除です。2000万円から1500万円を差し引くと500万円で、その半分が課税所得になるので250万円となります。 課税所得が195万円から329万9000円の場合の所得税率は10%で、控除額は9万7500円です。250万円に10%かけて9万7500円を差し引くと15万2500円、復興特別所得税は3202円で、合計額は15万5702円となります。 2000万円から15万5702円を差し引くと1984万4298円が手取り額です。退職金の金額が同じでも、勤続年数が長いほうが手取り額は多くなることがわかります。
勤続年数が多いほど税金が優遇される!
勤続年数が15年の場合と30年の場合、退職金にかかる税金の差は83万8752円でした。勤続年数が20年以下の場合と比較し、勤続20年以上になるとより多くの控除が受けられ、例えば勤続年数40年の場合の控除額は2200万円となり、退職金2000万円に税金がかからなくなります。勤続年数が長いほうがより税金の優遇が受けられることを覚えておきましょう。 出典 国税庁 退職金と税 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部