墓じまいの離壇料、葬式代の分担など「お墓と葬式にまつわるお金のトラブル」あるある5選
実は、1月は一年の中でもお葬式が多い時期。 故人を偲ぶためのお墓やお葬式は、できればトラブルなどなく、静かな気持ちで準備や手続きを行いたいですよね。 【この記事のポイントまとめ】お墓・お葬式「あるあるトラブル」5選!みんなが揉めるポイントとは? しかし、独立行政法人国民生活センターには、2022年は葬儀サービスについて947件、お墓について1143件もの相談が寄せられているのです。 お墓やお葬式について親族や葬儀会社などと揉めてしまい、トラブルになるケースは少なくないのが現実。 今回はお墓とお葬式にまつわる代表的な5つの金銭トラブルとその解決策を紹介します。 トラブルになりそうな事項をあらかじめ知っておくことが、あなたとあなたの家族を守ることにつながります。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
お墓にまつわるトラブル1:お墓を建てるお金がない!
●「お墓を建てるための資金がなく、お墓を建てられない」 いわゆる「一般墓」を建てる費用の相場は約100~150万円程度と言われています。急に相続が発生した場合など、お墓を建てる費用を捻出することが難しいこともあるでしょう。 その際は一般的なお墓に比べてお金がかかりにくい永代供養墓を選ぶのも一案。永代供養墓とは、他の人の遺骨をひとまとめに納骨し、遺骨の供養・管理を霊園や寺院が行う埋葬方法です。 墓地用の土地や墓石が不要であるため費用が安く抑えられ、費用の相場は約50万円ほどです。また、一般的なお墓がよい場合はメモリアルローンを組むなどの方法もあります。
お墓にまつわるトラブル2:墓じまいで家族が大ケンカ
●「墓じまいの費用負担について、親族間で揉めた」 墓じまいの費用は祭祀主宰者が支払うことが通例でした。 祭祀主宰者とはお墓の所有権を持ち、お墓を管理している人のこと。昔からの慣習では本家を継いだ長男が祭祀主宰者となっているケースが多いようです。 しかし、現在においては「家を継ぐ」という考え方が古くなっています。また、核家族化が進み、誰が家を継いだのか分からない状態になっていることが多いですよね。 そのため誰が祭祀主宰者か分からないケースも増えています。そのため、お墓に関わっている家族・親戚が全員で墓じまいの費用を負担するという考え方も生まれています。 一方で、年配の人を中心に「長男が支払うもの」と考える人も少なからずおり、しばしばトラブルに発展することもあるようです。 このようなトラブルを解消するには、やはり、家族・親戚で腹を割って話し合うのが最善策でしょう。 少額でもいいので家族・親戚全員に費用を負担してもらい、皆で墓じまいをするということがご先祖様への供養となると考える若い世代も少なくないのでは? と筆者は考えます。