たまご不足でも“新商品”が続々登場…「シャトレーゼ」開発の新ケーキ 「白い恋人」にもある工夫が
日テレNEWS
鳥インフルエンザによる深刻なたまご不足が続いているなか、たまごの使用量を減らし、美味しさをそのまま提供できる新商品などが次々と開発されています。「シャトレーゼ」では“たまご不使用ケーキ”、北海道の定番みやげ「白い恋人」にもある工夫が… ◇ 神奈川・横浜市にあるシャトレーゼ「港北ニュータウン店」。 シャトレーゼは彩り豊かなスイーツが並ぶ菓子チェーンですが、いま店頭に並べることのできない商品があります。 シャトレーゼ 広報室 原 令子さん 「数でいうと20種類くらい。過去にここまでの状況はなかったかなと」 原因は“たまご不足”です。たまごはお菓子作りに欠かせませんが、手に入りづらく、その影響が続いているのです。 菓子店にとっては“危機的状況”ですが、そんな中で新たな商品が誕生しています。 シャトレーゼ 広報室 原 令子さん 「スポンジ部分に、たまごを使用していないケーキになります」 「たまご不使用のケーキ」です。 (プラリネチョコトルテ324円 キャラメル&バニラ香るトルテ367円) こちらの店では、アレルギーに悩む子どもでも食べられるケーキなどを、20年ほど前から開発。 そのノウハウを生かし、たまごを使わないケーキを新たに作ったということです。 目指したのは“たまごあり”と遜色ない味。 購入した人は… お客さん 「チョコの中でおいしそうなのを選びました。食べるのが楽しみです」 たまご不足の“救世主”となりそうな新ケーキ。いまの危機を乗り越え、また新たなケーキを開発していくということです。 ◇ たまご不足の中、登場した新商品は他にもあります。 北海道の定番みやげ「白い恋人」。こちらもたまご不足で生産数が縮小し、オンライン販売は中止が続いています。 そこに先月、誕生したのが「白い恋人」のチョコを使ったチョコレートです。 たまごが使われているクッキー部分はなし。チョコだけでもおいしく食べられるようにアレンジしたといいます。 オンラインでも購入可能で、手に入りづらい「白い恋人」をちょこっとだけ味わうことができそうです。 ◇ 佐賀・鳥栖市にある創業130年以上、お弁当の老舗「中央軒」は看板商品を守るためアイデアで勝負。 大正時代からの歴史がある「かしわめし」の錦糸卵を、コーンに置き換えた弁当を作ったのです。その名も「錦糸卵がなくなった場合のかしわめし」。 仕入れ業者から「たまごの使用量を3割減らして欲しい」と連絡があり、危機感から開発しました。 なぜコーンなのか社長に聞いてみました。 中央軒 児玉隆二社長 「2~3日前に居酒屋でバターコーンを食べたのを思い出して、黄色、黄色…コーンだと思って」 看板商品の材料変更は、創業以来初めてのことです。 中央軒 児玉隆二社長 「ふざけるなという意見もあるかなと考えたけど。僕が一番したいのは、かしわめしを守りたい。楽しんで乗り切ってやろうかなと」 今は定番のかしわめしと並べて販売中。想定を超える売り上げだということです。