香取慎吾「喜びとプレッシャーの両方」11年ぶりフジ連続ドラ主演「日本一の最低男」1月放送
香取慎吾が約11年ぶりにフジテレビ系連続ドラマに主演する木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」が2025年1月期に放送されることになった。 主人公は、人生崖っぷちに追い込まれた、家族嫌いで子ども嫌いの最低男。選挙に当選するため、シングルファーザーの義弟とその子どもたちとともに暮らすことに。 日常における家族や社会、日本の問題と向き合っていく中で、最低男は義弟やその子どもたちと少しずつ本当の家族のような関係を築いていきながら、次第により良い社会を作りたいと思うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになる――という、全く新しいジャンルの選挙&疑似家族ドラマ。 いまの時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込みながら、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を、笑いあり、涙ありで描く完全オリジナル作品となっている。 ■“選挙&ニセモノ家族”の新ドラマ 物語の主人公は、大森一平(おおもり・いっぺい/香取慎吾)。テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、その価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退社。大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るも仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っている。 そんなある日、一平は亡き妹の夫で、残された子ども2人をシングルファーザーとして育てている小原正助(こはら・しょうすけ)に声を掛け、実家で一緒に暮らし始める。家族や子どもが大嫌いなはずなのに、正助とともに家事育児に精を出す一平。だが、その意外な行動の裏には、ある“最低”な目的があった。 社会的に再起して世間を見返してやろうと、政治家になることを決意した一平は、来たるべき区議会議員選挙で、生活者目線を持っていることをアピールできるように、正助とその子ども2人との共同生活を始めたのだ。いわば、自身の選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかった。 しかし一平は、シングルファーザーの正助やその子どもたち、さらには子育てを通じて出会った人々と触れ合う中で、家族や社会の問題など、日常における様々な課題に真摯に向き合うようになり、人生観も徐々に変化し始める――。 ■「喜びとプレッシャーの両方を味わっている」香取慎吾よりコメント 主人公・大森一平役の香取がフジテレビの連続ドラマに主演するのは、2014年4月期放送の「SMOKING GUN~決定的証拠~」以来、およそ11年ぶり。「人にやさしく」「西遊記」「薔薇のない花屋」と、長年にわたって数多くのフジテレビ連続ドラマで鮮烈な印象を残してきた香取。 近年も、映画『凪待ち』『犬も食わねどチャーリーは笑う』、連続ドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」、スペシャルドラマ「倫敦ノ山本五十六」、WEBドラマ「誰かが、見ている」、舞台「テラヤマ・キャバレー」、そしてフジテレビのオムニバスドラマ「ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル」の1編「視える!?」など、数々の話題作で主演を務め、俳優として着実にキャリアを重ねており、その卓越した演技力は折り紙付き。 自身初となる「政治家を目指す男」を、一体どのような演技で表現するのか。「見栄やプライドを捨てきれない強い自分と、優しさや生きづらさを抱える弱い自分との間を行き来しながら、人生のやり直しを懸けて、世の中を変えようと奮闘する“日本一の最低男”」役で新しい姿を見せる。 「テレビドラマの華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、しばらく離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです」と本人も胸の内を語っている。 ■豪華脚本家チームが集結 本作の脚本家チームは、映画『ハケンアニメ!』(2022年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した政池洋佑、東京ドラマアウォード2024連続ドラマ部門優秀賞を受賞した「舟を編む~私、辞書をつくります~」の蛭田直美、「あなたがしてくれなくても」のおかざきさとこ、「ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~」の三浦駿斗という実力派の作家陣が参加。 演出は、香取主演ドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」や「ザ・クイズショウ」などを手掛けた及川拓郎らが務める。 そして、このクリエイターたちをまとめ、指揮をとるのはフジテレビドラマ制作部の北野拓。NHKの報道記者出身で、今年のギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した連続ドラマW「フェンス」や「フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話」など、社会派ドラマを数多く手掛けてきた北野の手腕が遺憾なく発揮されるはずだ。 なお、クランクインは11月中旬を予定している。 香取慎吾 コメント全文 ◆今作が、およそ11年ぶりのフジテレビ系連続ドラマ主演作となることについて 今から7、8年前、フジテレビでずっとレギュラー出演させていただいていた番組が終わることになって、その最終回の収録が終わったとき、レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって。 でも、それだけの長い年月を経たことによって、テレビって、すごくすてきで華やかで、でもその分、テレビを作ることはすごく大変なことなんだ、ということに気づくことができたんですよね。しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよくわかるようになった。だから今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです。 考えてみると、テレビの仕事の中で…というか、すべての活動の中で、連続ドラマがいちばん大変じゃないかと思うんですよ。映画とか舞台とか、音楽とか、僕は絵の個展なんかもやってますけど、そういった活動と比べても、やっぱり連ドラがいちばん大変なんじゃないかな。…そういう話を、草彅(剛)とも最近よくしてるんですけど(笑) ◆今作のオファーを受けたときの心境は? まずはとにかく、びっくりしましたね。でも、すぐに“挑んでみたい”っていう気持ちに変わりました。まぁ、挑むといっても、“楽しみながら演じる”という姿勢は忘れずに、スタッフやキャストの皆さんと一緒に、良いお仕事をしたいなと思ってます。テレビの前の皆さんに“面白かった”って心から言ってもらえるようなドラマになったらいいなと。…僕、すごくちゃんとしたこと言ってますよね(笑)? ◆今作のあらすじ、プロットについて、どのような印象を持ちましたか? 夢の世界とか、現実とはかけ離れた世界を描いてみせることも、テレビドラマの大切な役割ではあるんですけど、今回のドラマでは、もっと身近なこと、人々の生活の中に垣間見えるようなことも描かれていくことになると思うんです。だから、そういう何気ない事柄が、現実の社会を生きている皆さんにとっての“明日を生きるヒント”になったらいいなって。今は、“素直に前を向いて生きてますか?”って聞かれても、誰も胸を張って答えられないような、そんな時代だと思うので。…いやいや、本当にちゃんとしたコメントだなぁ(笑) ◆大森一平というキャラクターの印象は?また、一平を演じるにあたっての意気込みや、心掛けようとしていることなどがあれば、教えてください。 一平は、いわゆる“最低男”なんですけど、実際の慎吾ちゃんはとってもいい人なので(笑)、本物の“最低男”になれるように頑張りたいと思います! “今度の慎吾ちゃんは最低だね”って言われたら、こっちの勝ちかなと(笑)。とはいえ、そんな最低な男が、そこからどうやって成長していくのかも、もちろん見届けていただきたいです。いったい彼が、どういうときに何を思い、どんな気づきを得るのか。そのあたりを、監督以下、スタッフの皆さんと話し合いながら探っていきたいと思っています。 ◆主人公の一平は、社会を変えようと選挙に出ることを決意します。そんな一平に、共感する部分はありますか? 政治家の仕事って、僕の仕事とは全く違うけど、考えてみると、けっこう近いところもあるような気がするんです。僕は普段、自分の思いを、歌を歌ったりすることで発信しています。それに共感してくれる人たちがいて、その人たちがたくさん集まってくれて…、ということを仕事としてやっているわけですよね。 政治家が、有権者に“世の中を変えたい”という志や思いを伝えて、それを実行していこうとする気持ちと、何となく似ているような気もします。とは言ってもやっぱり、毎日ニュースを見ながら“もっとちゃんとやれる人はいないのか?”なんて言ってる僕みたいな人間と、本気で選挙に出ようと考えている人たちとでは、大きな隔たりがあるのは間違いないですね。自分自身が世の中を変えるんだと決意して、選挙という最初の一歩を踏み出すのは、本当に大変なことだと思うから。だからこの先、一平が選挙に出ようと決めたときに、どんな大きな一歩を踏み出すことになるのか、今から楽しみですね。きっと僕の演じる一平は、最初は軽く考えてるはずだから(笑) ◆放送を楽しみにしている視聴者の皆様へ、メッセージをお願いします。 香取慎吾、久々にフジテレビの連続ドラマに登場します! 最近は、各局でたくさんのドラマが放送されていて、選ぶのが大変だと思うんですけど、来年の1月はぜひ、慎吾ちゃんを選んでください(笑)! 木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」は2025年1月、毎週木曜22時~フジテレビ系にて放送。
シネマカフェ シネマカフェ編集部