【広島】新井監督「変わっていかなければ」を断行 来春キャンプは休日減の過酷スケジュール
来季就任3年目となる広島・新井貴浩監督(47)が、来年2月の春季キャンプでの〝練習量増〟を予告している。 すでに日程も発表されたが、例年との変更点は休日が前年よりも減ることだ。例年なら4勤1休ペースで行う宮崎・日南で行う1日~11日までの第1次キャンプの休日は、7日の1日のみ。〝半ドン〟の日を1日挟む予定も、初日からいきなり6連勤でスタートする。来年度は最終日の11日(火)が祝日と、多くのファンが日南に足を運んでくれることを想定した側面もあるが、新井監督は「(今年の)秋ぐらいまではいかないけど、練習量が増えると思う」と昨春との比較では〝増量〟を宣言した。 すでに2年ぶりのBクラス転落後に行った今秋の日南キャンプでは、初日から日没まで連日、打撃メニューを中心にみっちりと追い込んだ。参加したナインが「こんなに振るとは…」と悲鳴を上げるほど、今季の低迷の要因となった貧打線の解消へ〝猛練習〟を敢行。「来春」についても、これに近いものとなりそうだ。 今季は夏場まで首位を走り、Vも視界に捉えたが9月に5勝20敗と大失速。結果的には、Aクラスすら死守できない屈辱のシーズンとなった。本拠地最終戦では「変わっていかなければいけない」と話した新井監督。直後の秋の鍛錬での練習内容も、それまでのナインの自主性重視から半ば強制力をもって質量を求めていく内容へ方針転換した。 来年2月の鍛錬も一軍組は若手中心となる見込みで、文字通り来春の日南は〝地獄の秋〟の延長となりそうな様相だ。
赤坂高志