熊本市役所本庁舎「NTT桜町ビル跡地」への移転案を市議会に提示 中央区役所は別棟で建設の方針
また市議会の中には、今の庁舎の場所について「売却せず、貸し出すことで利益を得た方がいい」との声もあります。 超えるべき課題は他にもあります。全国的に建築資材は高騰していて、人手も不足しているため、事業費が上振れする可能性もあります。 また中央区役所の候補地は浸水地域にあり、市のハザードマップなどによると、 ・NTT桜町ビル跡地: 最大3.97メートル ・花畑町別館跡地: 最大3メートル程度 ・市役所駐車場周辺: 最大5メートル以上 の浸水の恐れがありますが、市は今回、具体的な災害リスクなどについては示しませんでした。 一方、市民や市議の一部からは「今の庁舎でも耐震性はある」「費用が高額なため、財政が悪化して市民生活に悪影響が出ないか不安」などの声も根強く、市民の理解も欠かせません。 ■市はどう進めたい? そうした中、市は議会での議論を経て今年8月までに本庁舎と中央区役所の建設地を決定し、9月の定例市議会に建て替えの関連予算を提案したい考えです。 また、合併推進債の活用のため、大西市長は9月の定例市議会で関連予算の議決を得たうえで、今年度中に業者と実施設計の契約を結びたい考えです。
熊本放送