中国当局、アストラゼネカ中国代表を調査 9月には社員拘束の報道も
英製薬大手アストラゼネカは10月30日、同社の中国代表が中国当局の調査を受けていると発表した。調査内容などは明らかにしていない。米ブルームバーグ通信は9月、中国で流通が認められていないがん治療薬の不正輸入などにからんで同社の中国籍社員5人が当局に拘束されたと報じた。今回の代表への調査がその問題に関連している可能性もある。 アストラゼネカは「要請があれば全力で調査に協力する」とのコメントを発表。中国での事業は通常通り続けているという。 ブルームバーグによると、9月に拘束が明らかになった5人はいずれもマーケティング業務に従事していた。広東省深圳市の警察当局が調べを進めており、治療薬の不正輸入のほか、患者のデータ収集に関連して中国の法律に抵触している疑いもあるという。(北京=鈴木友里子)
朝日新聞社