平和の継承や交通安全啓発に尽力 県功労者表彰
沖縄テレビ
地方自治や社会福祉などの分野で県の発展に貢献した人を称える功労者表彰が3日、行われました。 今年の県功労者表彰は稲嶺県政で副知事を務めた牧野浩隆さんや琉球料理の研究者でブクブクー茶を復元した安次富順子さんなど12人が選ばれました。 平和・人権推進部門で受賞した照屋恒さんは戦時中、アメリカ軍によって沈められた対馬丸の生存者で過酷な体験や平和の尊さを伝える活動を続けています。 ▽照屋恒さん: 「対馬丸の場合は、子ども達がこの自分の夢を持って、疎開したのに、夢半ばにおいて、海底深くに沈んでしまったということで、それを我々の方が、こういうことは絶対に起こってはいけないよねという事を、知っていただきたいなと思います。」 また、社会福祉部門で受賞した、宮里敏男さんは、宮古島市の交通安全のシンボルとして知られる「宮古島まもる君」の修繕などを通して、交通安全の啓発活動に取り組んできました。 現在ではおよそ20体のまもる君が市内各地で島の安全を見守っていますが過去にはこんなトラブルもありました。 ▽宮里敏男さん: 「中にはですね、交通違反をして、これを彼に八つ当たりして。警察官には当たれないから、これは叩いたりして壊す人も中にいたんですね。これをまた、お色直しして、また復元して」 宮里さんはこれからもまもる君の活動を、支えたいとしています。 ▽宮里敏男さん: 「こういう大きな賞がもらえるとは夢にも思ってなかったのでね。今日は大変この人生の中で一番大喜びです。」 受賞者は、支えてくれた家族や友人に感謝の思いを伝えていました。
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