【尼崎ボート・SGグランドチャンピオン】2日目に5コースまくり差し快勝、徳増秀樹が〝濃く〟進撃開始
尼崎ボートの「SG第34回グランドチャンピオン」は27日、予選後半のシリーズ3日目に突入する。 ◇ 〝濃い〟闘志を内に秘めて進撃だ。徳増秀樹(49、静岡)は2日目8Rを枠なり5コースからまくり差し、今節初勝利。初日4着からリズムを引き上げて予選を折り返した。 「スタート展示は全速でコンマ10。(向かい)風が強くなった気がした本番は早く仕掛けたけど、途中の景色が展示より早い見え方で(レバーを)放りました。ここ3節で自分と同じレースで6人もフライングしていて、『絶対に(Fを)切らないように』と思っていたし、よく残せたと思います」 選考順1位で初日ドリーム戦を制した茅原悠紀が4カドからコンマ03のFに散るなど全艇ゼロ台のスリット合戦のなか、冷静な判断が光った。グラチャンは2020年6月(宮島)にSG初優勝したゲンのいい大会。さらに「尼崎ではGⅠ(61周年)を勝って、2年前のSG(オーシャンカップ)は(準優で)フライング。今節は〝いい方〟でいきたい」と期するものもある。 「伸びは目立たないけど、ターンは初日よりいい。レースはうまくできました」とレース足は良化ムード。1、2枠の好枠デーとなった3日目2、11Rでも、端正な顔が緩むような戦果を挙げてみせる。(小出大輔)