トラック放火めぐる無罪判決を破棄 熊本地裁に差し戻し 福岡高裁
熊本朝日放送
放火の罪に問われた男性清掃員の裁判で、福岡高裁は一審の無罪判決を破棄し、熊本地裁に審理を差し戻しました。 この裁判は、被告の30代の男性清掃員が、2022年1月、熊本県宇城市の倉庫に駐車中のトラックの車内に、火のついたタバコを投げ入れ放火した罪に問われたものです。 一審の熊本地裁は、去年12月「捜査の手続きに違法性があり、自白に信用性がない」などとして無罪判決を言い渡しました。 これに対して福岡高裁は、防犯カメラの映像などから、トラックが燃えた時間帯に被告以外の人物が放火した可能性は乏しく、被告が放火したことは自白を除いても、相当程度推認されるなどと指摘。その上で、一審判決は事実を誤認した疑いがあるとして、熊本地裁に審理を差し戻しました。