田中圭「わたしの宝物」宏樹に感情移入してしまうのか 現場での“対応力の高さ”と業界で愛される人柄
■デビューのきっかけは深田恭子主演映画 田中といえば、2000年公開の深田恭子主演映画「死者の学園祭」の相手役オーディションの最終選考で落選するも、その時の審査員が現在の事務所に紹介し、所属が決定。 その後、任天堂のCMでデビューし、初主演作となる08年公開の映画「凍える鏡」や「ホームレス中学生2」(フジテレビ系)、「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズ(テレビ朝日系)、13年公開の主演映画「相棒シリーズ X DAY」、そして最近の代表作といえる「おっさんずラブ」シリーズ(同)など、数多くの話題作に出演してきた。 「俳優デビューから24年がたち大ベテランともいえる田中さんですが、年齢を重ねても男女問わず新しいファンを増やし続けている点は、ほかの俳優もなかなか真似できないのではないでしょうか。数年前には私生活に関するネガティブな報道が相次ぎバッシングされた時期もありましたが、近年はそういったイメージも実力と人気で払拭した印象があります。また、田中さんは率先して現場を明るく盛り上げてくれるため、現場スタッフからの信頼も厚い。彼と仕事したいという業界関係者は多く、今後もオファーは絶えないでしょうね」(前出の編集者) そんな田中について、芸能評論家の三杉武氏は次のように語る。 「田中さんが俳優としてブレークを果たしたのは、18年に『おっさんずラブ』で主演を務めて以降でしょう。翌19年に放送された原田知世さんとのダブル主演ドラマ『あなたの番です』も話題を呼び、一気に人気俳優の仲間入りを果たし、バラエティー番組やCMなどで活躍の場を広げました。もともとその優れた演技力は業界内では高く評価されており、ブレーク以前から多くの作品に起用されていたわけですが、“遅咲きの実力派俳優”といった苦労人イメージやバラエティー番組などに出演した際に垣間見える飾らない人柄が高い好感度につながっている印象です」 演技だけでなく、表裏のない素の表情も注目されている田中。日本を代表する名俳優として、さらにビッグになりそうだ。 (小林保子)
小林保子