「中止も」検討 故宮展ポスターで台湾が日本に猛抗議
他国は正式名称使用と主張 日本側へ「イエスかノーか」迫る
同展の名称に関しては当初、日本が台湾を国として認めていないことから、「国立」表記について日本側で議論になった経緯があるが、最終的に固有名詞として扱うことで落ち着いたとのこと。また、過去20年来、米国やフランス、ドイツなどの欧州諸国で、故宮の所蔵品が展示された際は、全て正式名称を使用していたということで、故宮や台湾の政府側としては、納得ができないかたちだ。故宮側は、「抗議、訂正に応じない場合は、東京国立博物館および九州国立博物館での展覧会を全面的に中止する」と明言。「日本にはイエスかノーか、はっきり答えてもらう以外にない」とコメントしている。
「日本が悪い」「中国と日本への対応が違う」 台湾の反応は
台湾では、今回の問題について、メディアが続々と報道を開始し、注目の高さを裏付けている。現地の人々に意見を尋ねたところ、「最初の契約段階で、『国立』を入れると明記されているのであれば、契約違反をした日本側が明らかに悪い」といった日本側の対応を非難する声がある一方、今回、政府の日本側への強硬な対応が、中国に対するものとあまりに違うことを疑問視する声もあるようだ。中には、「台湾の故宮で、自国の国旗はどこにも見ることができない。これは中国からの観光客に遠慮しているのでは?そうであれば、日本を責める資格は台湾にはない!」と、政府を皮肉る声もあったという。 (文責:TomoNews/台湾)