食品サンプルの展覧会がジャパン・ハウス ロンドンで開催!
日本中のご馳走が集合して、お腹がすいてきそうな光景。山田遊さん、食品サンプルの面白さってなんですか? 【フォトギャラリーを見る】 大正から昭和初期にかけて日本で考案された“食品サンプル”。麺類を箸やフォークで持ち上げる「箸上げ」の表現など、実はユニークなメイド・イン・ジャパン文化として外国人から高い評価を受けている。
「近頃では、日本を訪れる観光客が街中で食品サンプルを撮影している姿を日常的に見かけるようになりました。本物と見間違うほどに精巧に作られた日本の食品サンプルを日本独自の文化の一端として、その歴史や製作工程、実用性などを余すことなく紹介する英国初の本展は、新たな気づきや驚き、発見を与えてくれるかもしれません」と、ジャパン・ハウス ロンドン企画局長のサイモン・ライトはコメントを寄せる。
過去にも同会場の展示に関わってきた〈method〉の山田遊は一部コンテンツの企画や食品サンプルのセレクト、国内での調達などに協力。工場にも足を運んだ。 「展示している食品サンプルの多くは、日本国内の約7割のシェアを誇る〈いわさきグループ〉が製作してくれました。職人技といっても、写実絵画のような色彩感覚や、美味しそうなものを作るセンスも必要なんです。工芸のようであり、アートでもあり、はたまた料理人的な能力も必要だったり、“ものづくり”としてとても面白いんです」(山田)
“Looks Delicious “ という名の通り、“美味しそうに作る” 日本の技術が詰め込まれた展覧会。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
『Looks Delicious! Exploring Japan’s food replica culture』
〈ジャパン・ハウス ロンドン〉101-111 Kensington High Street, London。~2025年2月16日。入場無料。
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