関根“シュレック”秀樹と戦うルアン・ヴィッセル（右）とスティーブ・カラコダ氏

　かつて豪腕マイク・ベルナルドをK－1ワールドGP優勝に導いたスティーブ・カラコダ氏が新たな怪物を日本へ送り込んだ！？ 　「JAPAN MARTIAL ARTS EXPO（JMAEXPO）」（19日、横浜BUNTAI）に向けた記者会見が17日に横浜市内で行われ、関根“シュレック”秀樹（51）と巌流島ルール（※）で戦うルアン・ヴィッセル（33＝南アフリカ）がカラコダ氏とともに出席。すごい経歴を持っていることが分かった。 　身長2メートル7センチ、体重130キロの“巨人”ヴィッセルはなんと元ラグビー南アフリカ代表（スプリングボクス）の一員だったことが発覚。また現WBAスーパー、WBC、WBO世界ヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシク（ウクライナ）や、元UFC世界ヘビー級王者でプロボクサーでもあるフランシス・ガヌー（カメルーン）のスパーリング・パートナーも務めているという。 　カラコダ氏はヴィッセルについて「彼はすべてを持っている。ラグビーの経歴も、正しいメンタリティーも、十分な力も。彼は良いボクサーで、お酒を飲まず、タバコも吸わない。クリーンな選手だ」と期待を込めて話した。 　巌流島ルールでは場外に押し出されるとポイントを失うが、元スプリングボクスのヴィッセルは「この体を見てもらえば分かると思うけど、僕を場外に押し出せるのか、やれるもんならやってみろという感じ」と、元ラグビー選手らしく押し合いには自信を見せた。くしくも横浜は、スプリングボクスが2019年ラグビーW杯日本大会で優勝を決めた地。今度はヴィッセルが南アフリカへ勝利を届けたい。 　※巌流島ルール 　▼試合場＝八角形で高さ60センチの台状の試合場（闘技場）とし、床上に8メートルの円形を記し、円形内のみ攻防を認める。ロープや金網等周囲を囲むものはない。 　▼試合＝試合時間は3分×3Rで、インターバルは60秒。 　▼勝敗＝「一本勝ち」「判定」「失格」により決する。KO、TKOなども全て一本勝ち。一本勝ちの定義は＜1＞選手が相手の打撃攻撃および投げ技により戦闘不能状態、または意識喪失した場合＜2＞関節技、絞め技により戦意喪失の意思表示をした状態、または意識喪失した場合＜3＞場外転落した際に戦闘不能状態、または意識喪失、戦意喪失により試合場内に戻れない場合＜4＞1ラウンド中、相手選手のみを3回闘技場下に転落させた場合＜5＞審判団およびリングドクターが試合続行不可能と判断した場合。セコンドがタオルを投入した場合など。