聴覚障害の黒人男性を殴打 フェニックス警察で内部調査
フェニックス、アリゾナ州、10月17日 (AP) ― 米南西部アリゾナ州でほぼ2カ月前、地元のコンビニエンスストアで男が暴行を働いたという通報で、臨場したフェニックス市警の警察官が複数で、聴覚に障害がある黒人男性を殴打したうえで、テーザー銃を発射した。 タイソン・スコット・マックアルピン容疑者(34)は8月19日、逮捕への抵抗と加重暴行の重罪で起訴された。 警察によると、同容疑者を殴打した際に警察官に一人が手をけがし、もみ合いの最中に手を噛まれて別の警察官も負傷した。 マックアルピン容疑者は、コンビニでの暴行の疑いで逮捕されたにもかかわらず、暴行容疑では起訴されていない。 暴行を受けたと主張する白人男性は、近くを歩いていたマックアルピン容疑者に顔面を殴られたと警察官に訴えた。 この警察官は近くの駐車場でマックアルピン容疑者を呼び止め、パトカーから降りて、同容疑者の肩に手を掛けたことからもみ合いになった。 法廷での審問で警官の一人は、マックアルピン容疑者が聴覚障害者であることを最初に示していたら、トラブルは避けられたと証言。 同容疑者は暴行容疑を否定している。 フェニックス警察は地元テレビ局の取材に対して、警察内部での調査が行われていると述べた。 同警察は黒人、ヒスパニック、アメリカ先住民を差別しており、ホームレスを不当に拘束し、殺傷力を含む過剰な力を行使したとして、米司法省から告発されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)