JAL、A350-1000が引き返し NY行きJL6便でラダー不具合表示
羽田空港を4月17日午前に出発した日本航空(JAL/JL、9201)のニューヨーク行きJL6便(エアバスA350-1000型機、登録記号JA02WJ)が、ラダーに関する不具合を示す表示がコックピットの計器に出たことから、羽田へ引き返した。再出発は18日午前8時を予定している。JALのA350-1000が飛行中に出発地へ引き返す「ATB」を行ったのは、今年1月の就航以来初めて。 【写真】羽田へ引き返したA350-1000 2号機によるJALのJL6便出発時の様子 JL6便は乗客222人(幼児なし)と乗員17人(パイロット3人、客室乗務員14人)を乗せ、羽田の112番スポットから午前11時16分に出発。カムチャッカ半島付近まで飛行し、午後2時ごろ引き返しが決定し、午後4時51分に羽田へ戻った。現在機体の状況を確認している。JALによると、引き返し時に緊急着陸は要請しておらず、通常運航で羽田へ戻ったという。 再出発は18日午前8時を予定し、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港には現地時間同日午前7時55分(定刻17日午前11時)に到着を予定している。機材はA350-1000を使用する見通し。 A350-1000の座席数は4クラス239席。ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用し、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)となる。 JALのA350-1000は今年1月24日に就航。引き返したJL6便の機材は2号機で、同便は機体後部の左右に赤い「A350-1000」ロゴのデカールを貼った姿で運航する最初の便だった。羽田を出発前には、先にデカールが貼られた初号機(JA01WJ)によるダラス・フォートワース行きJL12便と並んだ。
Tadayuki YOSHIKAWA