特集「キャッチ」福岡大空襲から79年 少年から家族を奪った戦争 亡くなった語り部の思いを伝え続ける
家族の遺体を運んだ大八車の登録標識
■大谷さん 「平和は当たり前ではありません。だからこそ、79年前、いま私たちが生きるこの福岡の地であった出来事を、語り継がなくてはいけません。」
樋口さんの息子や妻も、朗読劇を見守りました。 ■樋口さんの二男・孝明さん(49) 「伝わることによって平和になるなら、それが一番。」 ■樋口さんの妻・香子さん(83) 「外国でもこういうふうなのがあってますから、あれを見ると心が痛みます。平和が一番大事だと思います。」
樋口さんは生前、家族の遺体を運ぶために使った大八車の登録標識を、戦争資料を収集する団体に寄贈しました。家族の形見を後世に託した、その思いを引き継いでいくのは、いまを生きる私たちです。