人の生々しい一面に触れたとき...戸惑うのは、私のわがまま?【人生の午後に詠む短歌 #ごごたん】
いま、巷で「短歌」ブームが起きているのをご存知でしょうか? ミモレでは、ミドルエイジ女性読者から「人生の午後に詠む短歌」を募集中。女性たちの短歌を紹介していきます。
人と距離が近づいたとき、思わぬ一面に触れた生々しさが…
雪解けは ゆっくり迎えるはずだった あらわな土の 匂いに惑う 作者/普由さん(50代) 解説: 真冬なのに気温が上がって雪が解け、木々の下の土まで見えた日があります。 真っ白な雪に隠れていたその生々しさ。急に距離が近づいた人の、おもわぬ一面に触れたことと重なり、歌に詠みました。 綺麗ごとだけでは立ち行かないけど、きれいなところだけ見ていたかった気もします。少しわがままかも知れませんが。 『人生の午後を詠む短歌 #ごごたん』 とは? 何気ない日常の気づきや、ちょっと笑える瞬間、切ない気持ち……などを5・7・5・7・7の5句31音の歌体で表現する。短歌とは、古くは万葉集の時代から使われてきた一種の自己表現です。 特に、さまざまな人生経験を重ねてきた女性たちの歌には多くの共感の声が寄せられ、また生き方を見つめるヒントがたくさん詰まっていると話題を呼んでいます。