【山陽オート・特別GⅠプレミアムカップ】 #鈴木圭一郎がV 後続ピタリの展開にも「きつくなかった」
山陽オートの特別GⅠ共同通信社杯プレミアムカップは最終日の24日、最終12Rで優勝戦を行い、鈴木圭一郎(29)=浜松=がトップSから、そのまま8周回を逃げ切って完全V。8大会ぶり2度目のプレミアム制覇を決めた。2着は2番手Sの青山周平(39)=伊勢崎=がそのまま2着。3着は後方から追い上げた加賀谷建明(45)=川口=が入った。5日間の総売上額(目標額13億3800万円)は12億2838万円だった。 ■ヒーロー 山陽の湿走路は節間を通して〝先に行った者勝ち〟の流れ。優勝戦もまさにその通りの展開だった。準決と同じ3枠からの発進だった鈴木圭一郎は、「準決で切れたし、自信を持って行った」というSで1角を先取りすると、最後まで後続の気配を感じながらも8周回を押し切ってみせた。「コースを外さずインを走れた。(8周回は)あっという間。きつくはなかった。車が悪くなかったからそう感じたと思う」と笑顔で振り返った。 一番の勝因はSなのは間違いない。ただエンジン状態も最高の状態に引き上げられていたのも確か。いつもなら道中で大きな部品交換を繰り返すが、今節は「バタバタしなかったし、疲れなかった。(それは自分)らしくないと言うか…」と本人が苦笑いするほどにエンジンが「良かった」。 試走は劣勢だったが、それは「晴れると思って」リアタイヤをバタバタと換えたのが原因。ウオーマーを巻く時間が短くて「タイヤが冷えていた」ためで、エンジンとはまるで関係なし。むしろ最後の大一番は、そのエンジンを信頼して「いつも以上に落ち着いて走れた」と強調した。 最後に今後の抱負を問われると、次期はナンバーワンから陥落することに触れ、「意識しすぎないようにしたい。一走一走、お客さんの期待に応えられるレースができれば、またナンバーワンは取れると思う」。グレードを問わず、目前のレースに全力投球することを誓っていた。(三島隆助)