国重要文化財「部埼灯台」割れたガラスの交換作業…故意に壊された可能性も、福岡県警が捜査
4月に複数のガラスが割れているのが見つかった国重要文化財の部埼灯台(北九州市門司区)で14日、ガラスの交換作業が行われた。 【写真】灯台上部にひびが入ったガラス(5月)
この日は、第7管区海上保安本部から依頼された業者がハンマーなどを使いながら割れたガラスを取り外し、新しい三角形のガラスを取り付けた。
部埼灯台は1872年(明治5年)に点灯し、現存の洋式灯台としては九州で最も古く、2020年に国の重要文化財に指定された。部埼灯台のガラスを交換するのは1997年以来、27年ぶりという。
灯台を管理する門司海上保安部によると、4月14日に職員が訪れた際、三角形のガラス24枚のうち、7枚(幅73センチ、厚さ8ミリ、高さ74センチと104センチ)にクモの巣状などのひびが入っているのを確認した。福岡県警門司署は何者かが故意に壊した可能性もあるとみて、文化財保護法違反の疑いで捜査している。