MLB最高トップが米メディアに注目発言「再開プランないがアイデアあり」「公衆衛生当局許可出るまで開幕しない」
全米での新型コロナウイルスの感染拡大を受けてメジャーリーグの開幕は延期されたままだが、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーが14日、FOXビジネスの独占取材を受けて、「再開プランはないがアイデアはある」「公衆衛生当局の許可が出るまで開幕はない」などと注目発言をした。 マンフレッド氏は、「我々が下した唯一の決断と(開幕の)の現実的な計画は、選手、関係者、ファンの全員が安全に公衆衛生状況に悪影響を及ぼさずに試合を行える快適な状態に改善されるまで野球は再開されないということだ。今は、根比べの状態にある。どのビジネスでもそうだろうが、ここまで、緊急対応策に取り組んできた。いろいろなシナリオで、どのように再開できるかを熟考してきたが、やはりカギは公衆衛生状況の改善となる」と、メジャーリーグのトップとしての見解を明らかにした。 ここまで、全30チームをアリゾナ州フェニックス近郊に集結させ11カ所の球場で集中開催するプランや、アリゾナ、フロリダの2か所に15チームずつに分けて集結させ、リーグを再編するプランなどが報道されてきたが、マンフレッド氏は、インタビューで、水面下で、それらの計画を練っていることを否定しなかった。 「検討してきた様々な緊急対応プランがある。いや、まだプランという言葉は強過ぎるかもしれない。プランではなくアイデアと言った方がいいだろう。ビジネスが再開する際に、まだ残されているかもしれない渡航制限、大規模集会の制限といった制約に対応するために考案されているアイデアだ。これらの制限に直面しながらも、米国中のファンに野球を提供できるための方策を考えてきた。どのアイデアが実を結ぶかは、どのような制限があるか、公衆衛生の状況がどのようなものかによるだろう」 「プラン」ではなく「アイデア」と強調したのは、まだ具体的な計画を立てる前段階にあると訴えたかったのだろう。また集中開催案を検討している理由は、今後、全米内での選手の移動に対して制限が加えられると予期しての対策のようだ。いずれにしろ新型コロナの感染拡大に収束が見えない限り、メジャーリーグが強行開幕されることはない。