羽木精工の社員で元・被告人の緋山啓太を演じている

岩田剛典の場面カット【写真：(C)TBS】

　EXILE／三代目J SOUL BROTHERSの岩田剛典がリモート取材に応じ、TBS系日曜劇場『アンチヒーロー』（日曜午後9時）での役作りや撮影中のハプニングを明かした。 【写真】『アンチヒーロー』岩田剛典の場面カットまとめ 　本作は「弁護士ドラマ」という枠組みを超え、長谷川博己演じる“アンチ”な弁護士・明墨正樹を通して、視聴者に“正義とは果たして何なのか？”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか？”を問いかける前代未聞の逆転パラドックスエンターテインメント。スピーディーな展開で常識が次々と覆されていく。岩田の日曜劇場は今作が初出演となる。 　岩田は第1話と第2話に描かれた町工場の社長殺害事件に出演。羽木精工の社員で元・被告人の緋山啓太を演じた。第8話以降でも物語の重要な人物として出演する。 　以下、インタビュー内容。 ――本作に出演したことで得たものや新しい発見は。 「あまり金髪の明るさでドラマに出たことがないです（笑）。12年前と現在が入り組んだ脚本のキーマンは新鮮です」 ――脚本を読んだ感想は。 「本が面白いのは魅力ある作品だなと。作品に入る前の段階で、8～9話くらいまで台本が出来上がっていたのでそういった意味では安心感のある現場だなと感じました。先を計算しながら芝居ができるのは雲泥の差なのでよかったです。あと、撮り方が丁寧。映画のような質感になっていて好きです」 ――出演後の反響は。 「殺人事件の犯人というところで実際に罪を犯しているのか、いないかと……。特に2話のラストシーンはうやむやにさせるという脚本になっていましたから、いろんな考察が盛り上がった1～2話だったのかなと思います。そんな作品のキーマンを演じられて、仕事冥利に尽きるなと。（ネットの）反応を見るとチームの作戦通り事が進んでいるかなと感じています」 ――登場人物で好きなキャラクターは。 「主演の明墨先生ですね。秘めた強い思いを実行する感じ。多分まだ視聴者のみなさんも本当に最後まで見ないとわからないので、こればかりは。全員の登場人物がなんとなくしか伝わってないと思うんですけど、見事にパズルが組み込まれていくので楽しみにしてもらいたいです」 ――役作りで意識した点は。 「決して根が明るい性格ではないというところ。佇まいや目の奥の光の無さ、口調とかですね。意識しながらやっています」 ――これまでの放送話のなかで印象に残っているシーンは。 「2話の（北村）匠海くんとの雨降らしのシーンは、（撮影時期が）3月初旬くらいでまぁまぁ寒くて、2人で頑張りました。クレーン車でスプリンクラーを使う、大がかりな撮影でした。匠海くんが優しくてカップラーメンを持ってきてくれて、外のパイプ椅子で2人で食べてやり過ごしていました」 ――長谷川さんとの共演シーンについて。 「明墨を演じるのはとにかく大変なこと。憑依しているかのような芝居で、感服するばかりです」 ――検察や警察側も歪んでいるような物語が描かれる。自身が感じる正義感とは。 「オンタイムで仕事を終わらせる正義ですかね。希望かもしれないです」 ――撮影中の反省点を上げるとしたら。 「この間、ロケで、まだ5月だけど蚊がいて……。まだ撮影中なんですけど、顔を刺されて腫れてきちゃって。メイクさんにちょっと迷惑をかけたっていうプチかわいい話です」