岡本裕生 ついに先輩・中須賀超えでチャンピオン! 最終戦MFJグランプリは水野がダブルウィン~全日本ロードレース第8戦 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿レポート~
4位には後方集団のポジション争いを勝ち上がった高橋、5-6位にスポット参戦の日浦大治朗(ホンダドリームRT桜井ホンダ)と渥美心(ヨシムラSERT MOTUL)が続き、7-8位に名越哲平(SDGホンダレーシング)、関口太郎(SANMEIチームTAROプラスワン)が入り、9位にはスポット参戦の亀井雄大(チームAGRAS with NOJIMA)、10位は佐野優人(KRP三陽工業RS-ITOH)が入賞。 ペースカー介入中に冷えたタイヤを、冷静に熱入れしながら勝負に出た中須賀のファイトは素晴らしかったし、最終戦で初表彰台に登壇した野左根は、今シーズンから日本に帰国、マシンもヤマハからホンダにスイッチしてついに結果を残した。今シーズン計3勝を挙げた水野は、長年乗り慣れたホンダからマシンをスイッチ。チームとともに開幕から半年強で、よくぞ未知のドゥカティ・パニガーレV4Rを「勝てるマシン」に仕立て上げた。 そしてついに、先輩でありライバルであるグレートチャンピオンを超えた、岡本の今シーズンの成長は目を見張るものがあった。 長く続く中須賀+ヤマハの一強時代から岡本が加わり、ヤマハの黄金期が続いくかと思われたなかで「黒船襲来」を実現させてDUCATIチームカガヤマが日本のロードレースを盛り上げた2024年。来シーズンはここに、ホンダやカワサキ、スズキが絡んできてほしい。
各選手のコメント
■岡本裕生 2024 JSBチャンピオン 「今年でファクトリチーム3年目、頑張るのはもちろん、結果が求められる環境の中でのレースで、楽しいこともあったし、苦しいこともあった。ケガもあったし、いろんな経験をさせてもらった。もちろん、中須賀さんにチームメイトとして、先輩としてたくさんのことを教わったおかげで、ここまで走ることができるようになった。楽しい一年でした。マシンに慣れたこと、チームとのコミュニケーションも高まって、事前テストや予選からしっかり走れるようになったのが大きかったです。シーズン終わって、安心しました。最後、中須賀さんとチェッカー受けたかった。中須賀さんがいる時代に一緒にJSBクラスを走れて本当によかったです」 ■中須賀克行 ランキング2位 「レース2の最後は、フロントのグリップを失って行き場所がなくなって、避けられない転倒でした。今年は(岡本)ユウキが本当に速くて、その成長を間近に見ることになりました。ユウキは僕を倒すことを目標にしてきて、その速くなった彼を見て僕もレベルアップできたと思います。ユウキのチャンピオンは本当に嬉しいし、ヤマハのタイトルを続けてくれた。僕自身もまだ進化できることが分かったので、今後も常に前進していきます」 ■水野涼 ランキング3位 「ウィークのスタートから調子が良く、レースは序盤から離されなければ有利な展開に持ち込めると確信していたので、無理に前に出ず、落ち着いてついていきました。チャンピオンを獲れなかったのは心残りですが、自信をもって最終戦をダブルウィンできたことは、自分をほめてあげたいです。初めてのドゥカティでのシーズンは、初コースでデータを積み重ねていくことから始めなければならなかった。転倒した1戦以外は表彰台を落とさず、ドゥカティのポテンシャルをアピールできました。ドゥカティを選んで本当に良かったし、ずっと僕を応援してくれているファンの方に加え、新しくドゥカティでの活動を応援してくれるファンの方が増えて、あらためてドゥカティの影響力を実感しています。来年はさらにいい結果でお返ししたい」
中村浩史
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