岐阜「ペッパー」を教材に使う学校 その導入理由とは?
学校長に聞くペッパーを教材にした理由
なぜペッパーを教材にしたのか? 学校長の平野宏司氏に聞くと「やがて人とロボットが共生する社会が来ることでしょう。その頃の主役は今学んでいる学生たちです。ロボットの服を考えることで、“人とは何か”“ロボットとは何か”“ともに生きるためにはどうすれば良いか”を考えるきっかけになると思い、ペッパーを導入しました」と話す。 ロボットの服を作るこのカリキュラムは、同学園が立ち上げた「ロボットスタイリング・プロジェクト」の一環だという。目的は「人とロボットの共生社会をめざす」ことであり、他にも高校の生徒会発案でロボットと人との共生宣言を発表したり、今春夏のトレンドをふまえた衣裳をペッパーに着せてファッションショーを行ったりと、取り組みの幅は広い。
一方、人口減少が深刻化する地方都市では、地域がつながり、魅力あふれる街づくりを進めることが求められる。同学園では学生服メーカーの地元営業所と共同で、学生服企画制作を行うほか、地元百貨店が保有するペッパーとともに、和装に身を包んだ2体のロボットで接客するなどの取り組みも行なった。今後もさまざまな企画を実施予定とのこと。 小さなペッパーの肩には、大きな期待と希望がのっているようだ。 (編集プロダクション エディマート)