『新空港占拠』全ての謎に通じる“百首事件”を考察 和泉の騒動で見えた内通者の正体とは
龍「全ては山猫が作りだした嘘なんだ」の真相とは
さて、龍は「絶対に逃がさない、山猫」と忌々しく言っていたことからも、狙いは山猫だと確定。山猫とは、横浜署の署長・川越(片桐仁)が死ぬ間際に「俺たちはみんな山猫の手のひらで踊らされている。北見ですら山猫の操り人形にすぎない。誰も山猫の正体を知らない。そいつを突き止めようとしたものは全員……」と言っていた人物。龍は武蔵三郎(櫻井翔)に「30年前お前の兄・武蔵健一が失踪した。お前の兄は失踪したんじゃない、全ては山猫が作りだした嘘なんだ」と言うが、それは丹波愛のように殺されたのに警察が失踪と判断したことが嘘、ということなのか。 逆に、北見議員のように何か悪さをして、海外に高飛びさせた。もしそうなら、武蔵は知らなくても、神奈川県議会議員で武蔵の姉・二葉(奥貫薫)ならいろいろと悪さを知っていそうだし、当時協力していても不思議ではない。二葉が山猫という説もあるが、二葉が山猫という言葉に何か聞き覚えのある様子で、北見も聞き覚えがある仕草を見せていたことから、この2人ではないと考える。 しかし、30年前のことをなぜ龍が知っているのか? 龍の年齢は分からないが、駿河が30歳で、武蔵健一の娘であってもおかしくない年齢ではある。何か接点はあるのだろうか。そして30年前の失踪と5年前の事件や空港建設がどう繋がってくるのか。2人はやはり百首神社のあの子供たちなのか。駿河と龍の目的は、腕にサクランボのヘアバンドを巻いていたことからも、姉妹か友人、それとも親が山猫によって殺されたのか。
謎の男(ジェシー)は「獣」側で確定か?
また5話では、謎の男(ジェシー)を撃ったのは謎の警官・綾部朔(吉田健悟)で、彼が裕子(比嘉愛未)に「俺の目的はお前だ。お前は俺の愛する人を殺したんだ」と言ったことで、謎の男の目的が確定した。第1話で、裕子は知らずに女の子を差し置いて、後から運ばれてきた代議士の妻を手術をしたことで女の子は亡くなり(?)母親に平手打ちされ、裕子は上司の棚倉部長に「オペの順番を変えるなんて、何度同じことを」と抗議するシーンがあった。 謎の男はこの母親と同じ待遇を受けた過去があり、おそらく彼は、自殺に追いこまれた白河組会長の元秘書の新見百花の弟・大河で、姉が発見された時はまだ息をしていて救急車で病院に付き添ったが、裕子に手術を後回しにされ、間に合わず死亡したのだろうと考える。裕子を拉致をしたのはその真実を知る為で、それを調べていくうちに山猫の存在を知ることになったのではないか。第6話の予告で獣の中にフードを被った背の高い人物が映っていたため、獣側である可能性がさらに高くなった。